もしも入院したら③差額ベッド

選定療養〜差額ベッド~

 前回のコラム「もしも入院したら②公的医療保険の対象とならない治療」で、白内障の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が先進医療から選定療養に変わったことをお伝えしました。選定療養は、追加費用が必要ですが、患者の治療の選択をひろげるものです。歯科で、保険のきかない金合金治療なども選定療養です。
 この他に選定療養のなかで知っておきたいのが入院した時の「差額ベッド」です。これは特別療養環境室といって、以下の条件を満たす部屋です。

1.病室の病床数は4床以下であること。
2.病室の面積は一人当たり6.4平方メートル以上であること。
3.病床のプライバシーを確保するための設備があること。
4.少なくとも「個人用の私物の収納設備」、「個人用の照明」、「小机等及び椅子」の設備があること。

 差額ベッドを希望する場合は、病院側から設備や費用などの説明を受け、納得したら同意書に署名します。同意書に署名が無い場合や、治療上や病棟管理の必要性から差額ベッド室を使用した時は、病院はその費用を請求できないことになっています。
 保険診療ではないため、自己負担の上限額はありません。また、医療費控除の申告も原則できません。費用は地域や病院により大きく違いますが、入院時の金銭的な負担が大きくなるので、入院予定日数や家計状況なども考慮して選択しましょう。

【参考】差額ベッド費用 全国平均1日あたり6,144円
 1人室7,797円、2人室3,087円、3人室2,800円、4人室2,407円
 最低50円/日、最高378,000円/日
 (厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」平成28年7月1日)

NPO法人Wco.FPの会 藤井 智子

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