もしも入院したら④70歳以上の自己負担限度額

70歳以上の医療費の自己負担限度額

 医療費は、同じ治療を受けても自己負担額が異なる場合があります。なぜなら医療費の自己負担の上限額は、暦の1か月ごとに計算するからです(高額療養費制度)。特に70歳以上の場合は、次のように「外来(通院)」と「入院および外来(通院)」によっても金額が異なります。

【70歳以上の1か月の自己負担限度額】(所得区分一般:年収約156万円〜約370万円)
・外来(通院)18,000円※個人ごと
・入院および外来(通院)57,600円※世帯単位
(リンク先参照)厚生労働省ホームページ:高額療養費制度を利用される皆さまへ

 例えば白内障で、1週間あいだをあけて右目と左目の手術をした例で見てみましょう。(保険診療での手術、他に医療費を支払っていない場合)
◆医療費総額が130,500円/回×2回=261,000円の場合、自己負担額は次のようになります。
①70歳〜74歳(2割負担)なら⇒26,100円×2回=52,200円
②75歳以上  (1割負担)なら⇒13,050円×2回=26,100円
◆では実際の自己負担額は…?
【例1】手術日が6月30日と7月7日の場合(月をまたいで手術)
  ①18,000円×2回(6月・7月)=36,000円(1か月の自己負担限度額が18,000円のため)
  ②13,050円×2回(6月・7月)=26,100円(1か月18,000円までは自己負担のため)
【例2】手術日が、7月7日と7月14日の場合(同じ月に手術)
  ①②ともに2回の手術で18,000円(1か月の自己負担限度額が18,000円のため)

 上記の例のように手術が同じ月内か、月をまたぐかで自己負担額が変わってきます。また手術は外来で行なうことが多いのですが、入院する場合もあります。入院と言っても日帰り入院で外来との違いがよくわからないこともあります。もし入院手術になると、窓口で支払う金額も若干増えます。しかしそれだけでなく、高額療養費の区分が「入院および外来(通院)」となるので、57,600円/月までは自己負担となります。白内障の手術のように緊急を要しない場合は、入院や手術の日取りを決める時のミニ知識として役立ててください。

NPO法人Wco.FPの会 藤井智子

 

NPO法人Wco.FPの会は、おもに生活クラブ生協の組合員対象のライフプラン講座の企画、講座の講師派遣、および個人相談の三つの事業を中心に活動しています。

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