主婦が働く時の税金と社会保険④〜勤務先によって違う106万円の壁

 これまでに、103万円、150万円と201.6万円、そして130万円の壁について説明してきました。最後にもう一つある「106万円の壁」についてお話します。

 従業員が501人以上の企業で働く一部の人は(表1の条件参照)、年収106万円を超えると夫の社会保険の扶養を外れて、勤務先の社会保険に加入しなければなりません。これが106万円の壁です。

 パートなどで働く時は、短時間の労働の場合が多く、社会保険は夫の扶養になっている人が大半です。この短時間労働者もきちんと社会保険に加入して働けるように、という国の方針により、2018年10月に制度が改正されました(※1 下記参照)。現在は、従業員が501人以上の企業に限定されていますが、今年5月にこの条件が段階的に引き下げられる法律が成立しました(※2 下記参照)。今後は、パート勤務であっても、社会保険に加入しなければならない人が増えていくことになります。もし勤務先の社会保険に加入した場合は、税金だけでなく、健康保険料や厚生年金保険料等が源泉徴収されるので、実質的な手取り収入は減ってしまいますが、健康保険の休業補償や将来受け取る年金は増えます。

 主婦の働き方によって、税金や社会保険が変化しますが、働き方だけでなく勤務先の条件によっても異なることを知っておきましょう。

NPO法人Wco.FPの会 藤井 智子

(※1)日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」:こちら

(※2)厚生労働省「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」こちら

 

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