2024/1/26(最終更新日)

妊娠中に気をつけることを時期別・項目別に徹底解説!

妊娠は人生の大きな転機です。しかし、その期間中は、母体と赤ちゃんの健康を守るため、さまざまな注意点があります。時期によって異なる心や身体の変化に合わせた、日常生活での適切な過ごし方が知りたい方も多いでしょう。

当記事では、妊娠中に起こる身体の変化から運動や食事、睡眠など日々の生活における具体的な注意点まで、妊娠期間を安心して過ごすための情報を詳しく解説します。

目次

1. 妊娠超初期に起こりやすい12の症状

2. 【時期別】妊娠中の過ごし方・気をつけること

2-1. 妊娠初期(妊娠0~15週)

2-2. 妊娠中期(妊娠16~27週)

2-3. 妊娠後期(妊娠28~40週)

3. 【項目別】妊娠中の過ごし方・気をつけること

3-1. 運動

3-2. 食事

3-3. 睡眠

3-4. 仕事

3-5. 旅行

3-6. 服薬

3-7. 性行為

3-8. 嗜好品

3-9. 保険

まとめ

1.妊娠超初期に起こりやすい12の症状


妊娠0週~3週間頃の妊娠超初期は、妊娠検査薬でも正確な反応が出にくい時期です。しかし、身体の微妙な変化で妊娠の兆候に気づく方も少なくありません。

特に、妊娠を希望する方や可能性がある方は、次のような症状に注意してください。

  • おりものの量が増える・色が変わる
  • 少量の出血がある
  • 腹痛・下腹部痛・お腹が張る
  • 昼間に眠くなる・常に眠い
  • 食欲がなくなる・または増す
  • においに敏感になる
  • めまいやふらつきを感じる
  • 熱っぽい感じがする
  • 理由もなくイライラする・気分が落ち込む
  • 便秘がちになる
  • 胸が張る
  • 乳頭がチクチクする


上記の症状が見られた場合、妊娠のサインかもしれません。まずは、妊娠検査薬を使用するか、直接産婦人科を受診することをおすすめします。

妊娠していることがはっきりと分かった場合、その日から日常生活における注意点が増えます。食事・運動、睡眠、仕事など、さまざまな面でのケアが必要です。

次に、妊娠初期から後期にかけての時期別の過ごし方と、気をつけるべきポイントを解説します。

2.【時期別】妊娠中の過ごし方・気をつけること


妊娠中の過ごし方や注意すべき点は、妊娠期間によっても異なります。妊娠期間を通じて身体の変化に合わせた適切な生活を心がけることが、母子ともに健康を保つためには不可欠です。

自分の身体を大切にしながら、健康で楽しい妊娠生活を送るためのポイントを時期別に見ていきましょう。

2-1.妊娠初期(妊娠0~15週)

妊娠初期はお腹の大きさが目立たないものの、下腹部の張りや痛みが起こるケースがあります。

症状が続く場合、特に出血がある場合は、すぐに医師の診察を受けてください。つわりが辛くない場合は仕事を続けても問題ありませんが、立ち仕事の場合は頻繁に休憩を取ることが理想的です。

また、職場には早めに妊娠の報告をし、必要に応じて「母性健康管理指導事項連絡カード」も活用しましょう。

2-2.妊娠中期(妊娠16~27週)

妊娠中期は、胎盤が完成して胎動を感じ始め、お腹が目立ち出す時期です。つわりも落ち着き、生活が安定しやすくなります。

妊娠中期は体重管理が重要です。つわりから開放されると食欲が増す方も多くいます。しかし、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを考え、バランスのよい食事と適度な運動を心がけましょう。

ただし、お腹の張りや痛みには注意し、無理せず休息を取ることが大切です。

2-3.妊娠後期(妊娠28~40週)

妊娠後期はお腹が大きくなり、むくみやすくなる時期です。妊娠中期に引き続き、適度な運動とバランスのよい食事で体重管理を行いましょう。

お腹が張ったり痛みがある場合、特に出血や胎動の変化があれば、速やかに医師の診察を受けてください。

また、母乳育児を希望する方はおっぱいマッサージを始めてもよい時期ですが、過度な刺激は避け、お腹に違和感を感じたら中止しましょう。

3.【項目別】妊娠中の過ごし方・気をつけること


妊娠中は、身体の変化に合わせて日常生活においてさまざまな点に注意が必要です。時期に関わらず、運動・食事・睡眠・仕事・旅行・服薬など、妊娠中に気をつけるべきことは多岐にわたります。

ここからは、妊娠中の過ごし方や注意すべき点を項目別に紹介します。

3-1.運動

妊娠中、激しい運動はNGです。重いものを持つことも避けましょう。しかし、ウォーキングやストレッチ、マタニティエクササイズなどの軽い運動はストレス解消に効果的で、むくみの解消や腰痛の軽減に役立ちます。

ただし、気分の優れない中の運動はかえってストレスにもなるため、調子がよいときに無理せず行うのがベストです。体調が悪いときや運動中にお腹が張った場合は、すぐに運動を中止しましょう。

3-2.食事

妊娠中は、便秘や痔になりやすいため食物繊維、貧血になりやすいため鉄分が特に重要です。また、抵抗力が弱まるため、感染症や食中毒には細心の注意を払わなければなりません。

以下は、妊娠中に摂りたい食べ物と控えたい食べ物の例です。

【摂りたい食べ物の例】

  • 良質なたんぱく質:大豆製品
  • 鉄分:海藻類、牛肉・アサリ・小松菜
  • カルシウム:乳製品
  • 食物繊維:きのこ類・切り干し大根・サツマイモ
  • ビタミンB群:豚肉・そば・カツオ・サンマ
  • 葉酸:緑黄色野菜・果物(サプリメントでの補給も可)


【控えたい食べ物の例】

  • 生肉・生魚・生貝
  • 無殺菌の乳製品
  • 生卵
  • 水銀が多く含まれる魚(キンメダイ・メカジキ・マグロ)
  • 塩分や添加物、アレルゲンの多い食品

妊娠中の過度なダイエットは避け、バランスのよい食事を心がけましょう。身体に必要な栄養素が十分に摂れない場合は、サプリメントの利用も考えてください。

3-3.睡眠

妊娠中は、十分な睡眠が重要です。しかし、お腹が大きくなるにつれ寝返りが難しくなり、まとまった睡眠を取りにくくなるケースも少なくありません。可能な限り夜は早めに休み、たっぷり眠れるように心がけましょう。

睡眠が確保できない場合でも、なるべく横になって休息をとるように心がけることが大切です。

3-4.仕事

妊娠中の仕事は、身体にかかる負担に応じて対応を考えることが大切です。立ち仕事の場合は早い段階で職場に状況を伝えて休暇を取るか、業務内容を変更してもらうとよいでしょう。

一方、座り仕事など身体に負担の少ない業種であれば、体調を見ながら続けても問題ありません。ただし無理をせず、必要な場合は職場や家族にサポートを求め、赤ちゃんと自分の身体を守りましょう。

3-5.旅行

妊娠中期は比較的安定しているため、日帰りや1泊2日程度の短期間の旅行なら問題ありません。ただし、無理は禁物で、体調と相談しながらの計画が大切です。旅行前には医師に相談し、ゆとりのあるスケジュールを立ててください。

また、全期間を通じて運転には注意が必要ですが、眠気や注意散漫になりやすい妊娠初期は特に、車や自転車の運転を控えましょう。

3-6.服薬

妊娠中は、市販薬の服用は避けなければなりません。薬は胎児に影響を与える可能性があります。不調を感じて薬を服用したい場合や検査・治療を受ける際は、必ず主治医に相談してください。

また、妊娠中は免疫力が下がりやすいため、風邪や感染症にかかりやすくなります。服薬を避けるためにも、日頃から手洗いやうがいなどの基本的な対策を徹底しましょう。

3-7.性行為

以下の時期・状況以外で、体調に配慮しながらであれば性行為を行っても問題ありません。

  • 妊娠初期の11週以前
  • 妊娠後期の32週以降
  • お腹が張るとき
  • 出血があるとき
  • 切迫流産や妊娠高血圧症候群の診断を受けた場合
  • 性感染症にかかっているとき


感染症予防のため、コンドームの使用や手指の清潔を保つことも重要です。

3-8.嗜好品

妊娠中、タバコとアルコールはNGです。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、胎児の成長を妨げ、流産や早産のリスクを高めます。受動喫煙も赤ちゃんに悪影響を与えるため、喫煙環境は避けましょう。

アルコールは、胎児性アルコール症候群のリスクを高めることが知られています。胎児への影響を避けるためにも、妊娠が分かったら即座の禁酒が望ましいです。

ただし、みりんや料理酒などに含まれるアルコールは加熱によって飛ばされるため、非加熱でない限り問題ありません。

3-9.保険

妊娠中は、家族構成の変化に備えて保険の見直しを検討するよい機会です。生まれてくる子どものために、適切な保障設計を行いましょう。

また、既に加入している健康保険や医療保険、特約付き保険がある場合は、契約内容を確認してください。自然分娩は民間医療保険の対象外ですが、帝王切開や切迫早産などの場合、保険の適用が受けられる可能性があります。

まとめ

妊娠中、母子ともに身体と心の両面で健康を維持するためには、さまざまな注意が必要です。ただし、リラックスして穏やかな気持ちで妊娠生活を送ることが、母子の健康にとって最もよいとも言われます。

自分の幸せを感じる時間を大切にし、ストレスを溜めないよう適度に発散しながら、赤ちゃんに会える日を楽しみにしましょう。生活クラブでは妊娠中にも加入できる共済があります。詳しくはこちらまで

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