2020/2/1(最終更新日)

こころの病気になった時に私的保障~就業不能保障~

 

こころの病気になった時に私的保障~就業不能保障~

 「こころの病気」(精神疾患)で入院した場合、民間の医療保障に加入していれば給付が受けられる場合があります。精神疾患は、長期入院になる可能性が高いため、医療保障は一定の備えになると言えます。

 一方、「こころの病気」は、入院をともなわない治療も多く、通院や自宅療養になった場合は、医療保障からの給付は対象外となる場合もあります。さらに仕事ができず収入がダウンすると、家計にも影響が出てきます。そのような時の備えとして「就業不能保障」があります。この保障は、病気やケガにより一定期間働けなくなった時に、毎月一定額(例えば10万円/月など)の給付が受け取れるというものです。

 しかし、「就業不能保障」には注意が必要です。長期療養になる可能性が高いのは、精神疾患、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)、交通事故や不慮の事故の3つですが、精神疾患は保障の対象外である場合もあります。たとえ対象でも、給付の支払い条件が厳しく設定されていることがあります。

 今後、保障範囲がひろがる可能性もありますが、精神疾患が増えている中、割安の保険料(掛金)で充実した保障を得るのは難しいと考えます。あくまで民間の保障でカバーできる範囲を知った上で、必要に応じて検討するほうがよいでしょう。

NPO法人Wco.FPの会  藤井 智子

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