2022/12/8(最終更新日)

がんは早期発見が重要|早期発見のためにできることは?

がんは、体内で異常な細胞が無秩序に増殖する病気です。がんの進行度はステージ0~IVの5段階で表され、ステージが進むほど治療は難しくなり、死亡率が高まります。

がんは怖い病気という知識はあっても、死亡率が高いがんの種類や罹患した場合の生存率を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

当記事ではがんの死亡率・生存率についてデータを基に解説し、がんの早期発見が重要である理由や、がん治療への備えの重要性も紹介します。

目次

1. がんに関する基礎知識|男女別データと併せて解説

1-1. 死亡率の高いがんの種類

1-2. がんの5年相対生存率

2. がんは早期発見が重要!

2-1. がんの早期発見のためにできること

3. がん治療に対する「備え」も大切

まとめ

1. がんに関する基礎知識|男女別データと併せて解説

日本では2人に1人が生涯で何らかのがんに罹患すると言われており、さらに死亡者のうち約3.6人に1人が悪性腫瘍(がん)が原因で亡くなっています。

(出典:厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/gaikyouR2.pdf

(出典:がん情報サービス「がんという病気について」/https://ganjoho.jp/public/knowledge/basic/index.html

日本人の死因で大部分を占める3大疾病(がん・心臓病・脳血管疾患)の中でも、がんの死亡率は飛び抜けています日本が「がん大国」と呼ばれていることは、有名な話です。

がんはいくつかの種類に分けられ、がんの種類によって死亡率の高さは異なります。がんの種類で治癒率にどのような違いがあるかを知っている人も少ないでしょう。

以下では死亡率の高いがんの種類と、がんの治癒率の指標となる5年相対生存率について解説します。

1-1. 死亡率の高いがんの種類

がんの種類は、悪性腫瘍が発生する部位によって分類されます。たとえば肺にできるがんは「肺がん」、大腸にできるがんは「大腸がん」です。また、男性と女性とでは罹患しやすいがんの種類に違いがあり、死亡率の高いがんの種類も性別で異なります。

以下では、2020年におけるがん死亡数の順位を基に、死亡率の高いがんの種類を男女別に紹介します。

  • 男性

男性の場合、肺がんが最も死亡率の高いがんです。また、男性に多い飲酒や肥満は消化器系に負担をかけるため、胃がん・大腸がんなど消化器にできるがんの死亡率も高くなっています。

(出典:がん情報サービス「最新がん統計」/https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

また、男性が最も罹患しやすいがんは前立腺がんです。前立腺がんの死亡率は肝臓がんの次に高く、男性が注意すべき種類のがんと言えます。

  • 女性

女性の場合、最も死亡率の高いがんは大腸がんです。大腸がんは早期の自覚症状が少なく、ステージが進行してから気付くケースの多い点が、死亡率の高さにつながっていると考えられます。

また、女性が最も罹患しやすいがんは乳がんです。子宮がんも罹患しやすいがんであり、女性は肺がんや消化器系のがんに加えて、乳がん・子宮がんのリスクにも注意しなければなりません。

1-2. がんの5年相対生存率

5年相対生存率とは、がんと診断された場合に治療によってどの程度生存できるかを示す指標です。同じ性別・年齢の日本人全体と比較して、がんと診断された人が5年後に生存している割合はどれだけ低くなるかを数値化しています。

以下では男女別にがんの種類を5つ挙げて、それぞれの5年相対生存率を紹介します。

  • 男性

男性ならではのがんである前立腺がんは、5年相対生存率が99.1%と高い割合です。対して胃がん・肝臓がん・肺がんといった消化器系のがんは5年相対生存率が低く、膵臓がんは8.9%と生存率が低くなることが分かります。

(出典:がん情報サービス「最新がん統計」/https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

  • 女性

乳がんの5年相対生存率は92.3%と生存率が高い傾向にあります。ただし、子宮がんは78.7%、大腸がんは71.9%、卵巣がんは60.0%と他のがんは生存率が低くなります。膵臓がんは男性と同様に生存率が非常に低くなるため、注意が必要ながんです。

(出典:がん情報サービス「最新がん統計」/https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

2. がんは早期発見が重要!

がんに罹患した場合でも、早期発見ができれば治癒の見込みを高められますステージ0やIの状態であれば腫瘍の転移がなく、治療による高い効果が期待できるためです。

参考として、男女ともに罹患しやすい「胃がん」のステージ別3年生存率を表で紹介します。なお実測生存率とは、実際にがんと診断された人について、死因にかかわりなく全ての死亡を含めて計算した生存割合のことです。

(出典:国立研究開発法人 国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2012年3年生存率、2009年から10年5年生存率公表 喉頭・胆嚢・腎・腎盂尿管癌3年初集計」/https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0808_1/index.html

ステージI期の胃がんは3年実測生存率が88.9%と高い水準になっていました。胃がんと診断されてもステージI期のうちに治療を受ければ、約10人に9人が3年後も生存できる計算です。

対して、ステージII期の胃がんは3年実測生存率が70.2%となり、I期と比較して約18%も低下していました。さらにIII期は49.3%、IV期は9.7%と、ステージが進行するほどに3年実測生存率は低くなり、がんによる死亡率は高くなります。

がんによる死亡を防ぐためには、がんに罹患しないよう生活習慣を改善することが最も重要です。

しかし、健康な生活をしていても、必ずしもがんを予防できるとは限りません。がんに罹患しないためには、質の高い生活を送るとともに定期的にがん検診を受診して、がんの早期発見に努めることも大切です。

とはいえ、がんのリスクが高まる40~69歳の年代において、がん検診を受診する人は男女ともにそれほど高くはありません。下記の表は40~69歳の男女について、2019年におけるがん検診の受診率を示したデータです。

(出典:がん情報サービス「がん検診受診率(国民生活基礎調査による推計値)/https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/screening/screening.html

いずれの検診も受診率は約40~50%であり、がん検診そのものを受診していない人が少なくないことが予測できます。

2-1. がんの早期発見のためにできること

がんの早期発見のためには、定期的ながん検診」が重要です。がん検診はがんの有無を調べる検査であり、定期的に受診することでステージが低いうちにがんを発見できます。

定期的ながん検診とは、どの程度の頻度で受診すればよいのでしょうか。厚生労働省の指針として定められている適切ながん検診の対象者と受診間隔を、下記の表で紹介します。

(出典:厚生労働省「がん検診」/https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html

3. がん治療に対する「備え」も大切

がんと診断されたら、すぐにがんの治療をスタートします。がんの治療には多額の費用が発生するため、元気なうちに備えとして「がん保険」に加入することが大切です。

がん保険とは、がんになったときにのみ保障される保険です。がん保険は商品ごとに保障内容の違いがあるものの、代表的な保障内容として下記の4つが挙げられます。

がん保険に加入していれば、万が一がんになった場合でも治療費用の負担を軽減できます。がんの治療費用等が気になる方は、がん保険への加入を検討しましょう。

まとめ

がんは死亡率が高い病気であり、日本人の死因でトップとなっています。

がんの死亡率は、がんの種類や男女によって違いがあるものの、ステージが進行するほど死亡率が高くなる点は共通する特徴です。がんによる死亡を防ぐためには、生活習慣の改善を行い、定期的ながん検診でがんの早期発見に努めましょう。生活クラブでは、がんに備えられる「がんの特約」をセットにできる共済・保険をご用意しております。

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