2022/12/8(最終更新日)

婦人科検診(レディースドック)は何歳からの受診がおすすめ?

20歳以上の女性は自治体などの婦人科検診案内を通して、婦人科検診を意識する機会があります。乳がんや子宮がんへの不安を抱えながらも、「年齢が若くても婦人科検診は受診してよいか」と悩む方は多いでしょう。

婦人科検診が20歳以上を対象としている理由は、若い女性であってもリスクの高いがんが存在するためです。婦人科検診の受診はがんの早期発見・早期治療に役立ちます。

当記事では婦人科検診の概要や主な検査項目を解説した上で、婦人科検診は何歳から受診すべきか、若い女性が注意すべきがんについても説明します。

目次

1. そもそも婦人科検診(レディースドック)とは?

1-1. 婦人科検診の主な検査項目

2. 婦人科検診の受診は何歳からすべき?

3. 若い女性の発症も増加している「子宮頸がん」とは?

3-1. 子宮頸がんの主な治療方法

4. 【Q&A】婦人科検診に関する「よくある質問」

まとめ

1. そもそも婦人科検診(レディースドック)とは?

婦人科検診(レディースドック)とは、婦人科領域の複数の検査がセットになった検診です。下記に挙げる女性特有の病気の早期発見を目的として行います。

女性特有の病気は自覚症状が現れにくいことが多く、治療を開始するまでに病気が非常に進行してしまうケースもあります。症状が軽いうちに治療するためには、婦人科検診を受けて病気の早期発見に努めることが大切です。

1-1. 婦人科検診の主な検査項目

下記は、婦人科検診の主な検査項目と費用相場です。

婦人科検診は基本的に保険が使えないため、検診費用は全額自己負担です。ただし、女性特有の病気にかかっている疑いがある場合の検査は保険が適用されます。

2. 婦人科検診の受診は何歳からすべき?

婦人科検診の受診は何歳から始めても問題はありません。一般的には、女性特有の病気を早期発見するためにも「30代から」婦人科検診の受診を始めて、「年に一度」の受診が推奨されています

ただし、子宮頸がん検査については、「性交渉の経験がある20歳以上の女性」の受診が推奨されています。子宮頸がんは20代あたりから罹患率が増加するためです。「若い年齢だから大丈夫だろう」と考えていると、子宮頸がんの発見が遅れて治療が難しくなる可能性もあります。

また、子宮頸がん検査を受診する間隔は「2年に一度」で問題ありません。

一般的に子宮頸がんは進行が非常にゆっくりであり、組織の病変が認められる前がん状態から、がん細胞が広がる浸潤がんになるまで2~3年程度かかると言われています。2年に一度の検査を受診すれば、子宮頸がんに万が一罹患していても、浸潤がんになる前に発見して治療に移ることが可能です。

3. 若い女性の発症も増加している「子宮頸がん」とは?

子宮頸がんとは、子宮の入口にあたる「子宮頸部」付近に発生するがんのことです。子宮頸がんは、正常な状態の子宮がいきなりがんになるのではなく、異形成と呼ばれる前がん状態を数年経た後にがんになります。

  • 子宮頸がんの主な症状

子宮頸がんは、前がん状態では症状がなく、出血・痛み・おりものの異変などもありません。

子宮頸がんが進行すると、下記の症状が見られるようになります。

  • 子宮頸がんの原因

子宮頸がんの原因は、性交渉で感染する「HPV」というウイルスです。HPVは約200種類の型があり、その中でも高リスク型と呼ばれる型のウイルスに感染すると子宮頸がんに進行する可能性が高まります。

  • 子宮頸がんの特徴

HPVの感染経路は性交渉であるため、子宮頸がんは性交渉が増える20代以降から罹患しやすくなります。

がん統計によると、人口10万人あたりの罹患者数は20-24歳が約0.7人、25-29歳が約5.2人、30-34歳が約18.1人と年齢とともに高くなっていました。

死亡率も20代以降から増え始め、人口10万人あたりの死亡者数は20-24歳が約0人、25-29歳が約0.3人、30-34歳が約1.2人です。

(出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録) 子宮頸部/https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/17_cervix_uteri.html

子宮頸がんは子宮の入口に病変や腫瘍ができるため、検査で発見しやすい点が特徴です。早期発見できれば治療がしやすく、予後も良好とされています。

ただし、がんが進行すると治療が難しくなり、死亡率も高くなるため注意してください。

3-1. 子宮頸がんの主な治療方法

子宮頸がんの主な治療方法は、手術療法・放射線療法・化学療法の3種類です。治療方法は単独での実施ばかりではなく、2つ以上の方法を組み合わせるケースも多い傾向にあります。

子宮頸がんでは進行度を「ステージ(病期)」として分類し、ステージごとに治療方法の選択肢が異なる点も特徴です。例えば手術療法の子宮全摘出術は、進行度が低いステージI期や中程度のステージII期では選択肢となるものの、進行度が高いIII期・IV期では採用されません。

またステージの初期であり、かつ妊娠を希望する場合は、子宮を温存する治療方法も考慮されます。

4. 【Q&A】婦人科検診に関する「よくある質問」

婦人科検診で「再検査」という結果が出ても、再検査を行うと「異常なし」と判定されるケースは多々あります。再検査の結果が出ただけで、気に病む必要はありません。

ただし、毎年同じ検査項目で再検査の指摘を受けている場合は注意が必要です。再検査の指摘を毎年受ける項目については、受診頻度を半年に一度に増やしたほうがよいでしょう。

検査によって判明した病気の進行度に応じて、適切な治療を受けることになります。病気が非常に進行している場合は、即入院となるケースもあるでしょう。

女性特有のがんは初期段階での自覚症状がない場合も多く、発見してすぐに入院・治療を受けなければならないケースも決して珍しくありません。

がんの治療は一般的に高額な治療費がかかるため、万が一に備えて治療費をカバーできる共済・保険に加入しておきましょう共済や保険には女性特有の病気に備えられる商品があるため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

婦人科検診は女性特有の病気を早期発見することを目的とした検診です。さまざまな検査項目があり、乳がん・子宮頸がん・子宮体がんなどの検査ができます。

婦人科検診は20代の女性が受診しても問題ありません。特に子宮頸がんは若い女性の罹患リスクが高いため、早い段階で定期的な受診を始めることがおすすめです。

「生活クラブ」では、女性専用プランが用意された共済や、女性専用特約を付帯できる保険商品を用意しております。女性特有の病気で入院・治療となった際の治療費負担が不安な方は、ぜひ「生活クラブ」にご相談ください。

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