2022/12/16(最終更新日)

イベント保険とは?基本補償・特約の内容と契約方式を徹底解説!

行事やイベントを開催する際は、参加者のケガや開催中止といった不測の事態にも備える必要があります。行事やイベントを開催する企業・団体におすすめの保険が「イベント保険」です。

イベント保険に加入すると、事故などのトラブルが発生した場合に賠償費用等の補償が受けられます。不特定多数の人が参加するイベントは事故の規模も大きくなりやすいため、イベント保険に加入しておくと安心です。

当記事ではイベント保険の概要から、イベント保険の基本補償と特約の内容、主な契約方式までを徹底解説します。

目次

1. イベント保険とは?レクリエーション保険との違いも

1-1. イベント保険の対象となる行事内容

2. イベント保険の基本補償内容

2-1. 施設賠償責任保険

2-2. 傷害保険

2-3. 動産総合保険

2-4. 興行中止保険

3. イベント保険に付加できる特約・補償内容

3-1. 訴訟対応費用補償特約

3-2. 初期対応費用補償特約

4. イベント保険の契約方式

まとめ

1. イベント保険とは?レクリエーション保険との違いも

イベント保険とは、イベントで損害・傷害などを伴う事故が発生した場合に補償を受けられる保険です。イベントの主催者が加入する保険であり、イベントの参加者全員を被保険者に設定します。

イベント保険と混同されやすい保険に、町内のお祭りや社内の運動会といったイベントを対象にした「レクリエーション保険」があります。イベント保険とレクリエーション保険の主な違いは、保険の対象となるイベントの規模です。

レクリエーション保険は、町内や社内のように「参加者が比較的少なく、規模の小さいイベント」を対象としています。対してイベント保険は、「不特定多数の人が参加する、規模の大きなイベント」を対象としている点が特徴です。

1-1. イベント保険の対象となる行事内容

イベント保険の対象となる行事内容を、イベントの種類別に紹介します。

上記のようなイベントは規模が大きく、不特定多数の人が参加するため、事故が発生する可能性はゼロではありません。イベント保険で事故への備えをしておくことが重要です。

2. イベント保険の基本補償内容

イベント保険は基本的に複数の保険によって構成されており、どの保険を含むかで補償内容に違いが生まれます。

イベントを開催する予定がある企業・団体の方は、イベント保険に含まれる主な保険を把握して、リスクに対応できる保険商品を選びましょう。

イベント保険を構成する主な保険を4つ挙げて、それぞれの基本補償内容を詳しく紹介します。

2-1. 施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、施設の管理が原因となって傷害や損害が発生したときに、補償を受けられる保険です。

例えば、設営の不備でテントが倒れたことにより参加者がケガをした事故は、施設賠償責任保険での補償を受けられるケースに該当します。

施設賠償責任保険の補償内容は下記の通りです。

施設の管理が原因となって起こる事故は、被害の規模も大きくなるおそれがあります。大々的な設営や設備管理を必要とするイベントでは、施設賠償責任保険があると安心です。

2-2. 傷害保険

傷害保険は、イベント中にケガをした参加者へ支払う保険金が補償される保険です。

例えば、コンサート会場で将棋倒しが起こって参加者がケガをした事故は、傷害保険での補償を受けられるケースに該当します。

傷害保険の補償内容は下記の通りです。

参加者がケガをした場合、賠償金額が多額になるケースは珍しくありません。どのようなイベントでも事故は起こり得るため、傷害保険は必ず入れることがおすすめです。

2-3. 動産総合保険

動産総合保険は、不動産には含まれない財産が紛失や破損したときに、損害額等を補償する保険です。

例えば、イベント開催中の事故によって音響機材が破損した場合は、動産総合保険での補償を受けられるケースに該当します。

動産総合保険の補償内容は下記の通りです。

物的な損害に備えられる動産総合保険は、傷害保険と並んで重要性が高いと言えます。

2-4. 興行中止保険

興行中止保険は、発生した事故によってイベントが開催中止や延期になったときに、補償を受けられる保険です。

例えば、天候不順によって花火大会が中止になった場合は、興行中止保険での補償を受けられるケースに該当します。

興行中止保険は、下記2つの費用について補償を受けられます。

イベントが開催中止になると、主催者は大きな損害を被ります。万が一を想定して、興行中止保険があるイベント保険に加入しましょう。

3. イベント保険に付加できる特約・補償内容

イベント保険には、上記で紹介した4つの保険と各補償の他に、付加できる特約もいくつか存在します。イベント開催におけるリスクに万全の備えをしたい場合は、イベント保険に特約を付加することも検討しましょう。

以下ではイベント保険に付加できる2つの特約について、概要や補償内容を説明します。

3-1. 訴訟対応費用補償特約

訴訟対応費用補償特約は、イベント中に発生した事故から訴訟などに発展した場合に、対応にかかる費用を補償する特約です。

訴訟対応費用補償特約で補償できる費用には、下記のものが挙げられます。

訴訟に発展するとすぐに解決できるとは限らず、裁判が長期化するケースもあります。訴訟対応費用補償特約を付加すると、訴訟にかかる各種費用負担の軽減が可能です。

3-2. 初期対応費用補償特約

初期対応費用補償特約は、イベント中に発生した事故の初期対応にかかった費用を補償する特約です。

初期対応費用補償特約で補償できる費用には、下記のものが挙げられます。

イベントで事故が発生した場合はさまざまな初期対応が必要です。初期対応費用補償特約を付加することで、費用負担を心配せずにスムーズな初期対応ができるでしょう。

4. イベント保険の契約方式

イベント保険の契約方式は、「年間包括契約」と「スポット契約」の2つがあります。イベントの性質・開催期間に応じて、適した契約方式を選択しましょう。

  • 年間包括契約

年間包括契約とは、保険期間を1年間に設定し、期間中に開催する全てのイベントでイベント保険の補償を受けられる契約方式です。

定期的にイベントを開催するケースや、1年間の行事予定があらかじめ決まっているケースでおすすめの契約方式と言えます。

  • スポット契約

スポット契約とは、開催するイベントごとにイベント保険に加入する契約方式です。イベントの準備期間・開催期間を保険期間に設定し、イベントの終了と同時に保険期間も終了します。

スポット契約はイベントを不定期に開催するケースや、初めてイベントを開催する場合におすすめの契約方式です。

まとめ

イベント保険は、イベントで事故が発生した場合に各種補償が受けられる保険です。規模の大きいイベントを開催する企業・団体向けの保険であり、イベント開催での不測の事態に備えられます。

イベント保険は、主に施設賠償責任保険・傷害保険・動産総合保険・興行中止保険を組み合わせている点が特徴です。保険商品によって基本補償内容は異なり、付加する特約や契約方式も選べます。

十分な備えができるイベント保険に加入し、万全の体制でイベント開催の準備を進めましょう。

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