2023/2/11(最終更新日)

かかりつけ医の見つけ方|かかりつけ医をもつメリット・探すポイント

自身や家族が高齢になり、病気やケガなど健康面での心配をすることが多くなった方もいるのではないでしょうか。自身や家族の健康が気になり始めたら、自分や家族が住んでいる地域で「かかりつけ医」を見つけておくと安心です。それでは、かかりつけ医とは一体どのような医師のことを指すのでしょうか。

当記事では、かかりつけ医の役割やかかりつけ医をもっておくメリットについて解説します。かかりつけ医の見つけ方(探し方)や探す際のポイントも併せて確認し、自分や家族に合ったかかりつけ医を見つけましょう。

目次

1. かかりつけ医とは

2. かかりつけ医をもつ3つのメリット

2-1  健康問題に関する相談を気軽にできる

2-2. 病気の早期発見や予防につながる

2-3. あらゆる医療機関との連携がスムーズに行える

3. 信頼できるかかりつけ医の見つけ方・探し方

3-1. 身近な医療機関から探す

3-2. Webサイトの情報から探す

4. かかりつけ医を探すときのポイント4つ

4-1. 通いやすい場所にあるか

4-2. 丁寧に分かりやすく説明してくれるか

4-3. 幅広い症状に対応できるか

4-4. 往診・夜間診療に対応してくれるか

まとめ

1. かかりつけ医とは

かかりつけ医とは、自分や家族が住む地域において、病気やケガをした際に最初にかかる医療機関や、持病の経過を長期間にわたって診てもらう医療機関のことを指します。一般的には、近隣にあるクリニック・診療所などを「かかりつけ医」としている方が多く、かかりつけ医は主に次のような役割を担っています。

【かかりつけ医の役割】

このように、かかりつけ医は患者の日常的な健康を支えながら、心身の異変をいち早く発見し、適切な医療・福祉につなげる働きがあると言えるでしょう。

2. かかりつけ医をもつ3つのメリット

「かかりつけ医をもたず、不調の際にはその都度受診する医療機関を選ぶ」ということも1つの選択肢です。しかし、健康状態の良し悪しにかかわらず、かかりつけ医をもっておくことには多くのメリットがあることを押さえておきましょう。

ここでは、かかりつけ医をもつことの主なメリットを3つ紹介します。かかりつけ医をもつメリットをふまえた上で、自分や家族に適したかかりつけ医を探しましょう。

2-1. 健康問題に関する相談を気軽にできる

クリニックや診療所など、地域に根ざした医療を行っている医療機関では、病気やケガに関する知識や治療するためのスキルを広く身につける努力をしています。診療科目を中心に幅広い医療知識をもっている場合が多いため、さまざまな健康問題も気軽に相談できるでしょう。

また、急速に進む少子高齢化を受け、医療だけでなく介護・福祉分野に関する知識を身につけようと努める医師も増えてきました。高齢者やその家族が不安に感じている将来のことなどを相談できる、心強い相談相手にもなるでしょう。

2-2. 病気の早期発見や予防につながる

かかりつけ医では、患者の心身の状態や持病・既往症などの病歴、生活習慣、家庭環境などをふまえた診療を長期間にわたって行います。患者に少しでも異変があればすぐ気付くことができるため、病気の早期発見や病状進行の予防につなげることができるでしょう。

また、かかりつけ医の診察を定期的に受けていれば、離れて生活する家族・親族が見逃しやすい認知症の発症・進行も、早い段階で気付いてもらえる可能性があります。適切な介護福祉サービスとも早い段階でつながることができるでしょう。

2-3. あらゆる医療機関との連携がスムーズに行える

精密な検査や専門的な治療が必要な場合など、かかりつけ医の施設・設備では対応が困難であると判断された場合は、かかりつけ医が適切な医療機関を患者に紹介します。かかりつけ医となる地域のクリニック・医療機関は、近隣の大きな病院と連携しているケースが多いため、効率よくスムーズに高度な医療へとつながることができるでしょう。

また、紹介された病院において専門医の診察を受けた場合、かかりつけ医は診断結果や治療の内容に関する報告を受けます。患者が地域社会に戻り、かかりつけ医で経過観察することになった場合でも、安心して診療を受けられるでしょう。

3. 信頼できるかかりつけ医の見つけ方・探し方

かかりつけ医をもつことには多くのメリットがあるため、かかりつけ医を決めていない方はなるべく早めに見つけておくとよいでしょう。以下の2つのポイントを押さえて、信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。

【信頼できるかかりつけ医の見つけ方・探し方】

ここでは、上記の2つの見つけ方・探し方について簡単に紹介します。

3-1. 身近な医療機関から探す

いままで健康に問題がなく、医療機関との接点が少なかった方は、まずは身近な医療機関からかかりつけ医を探すことをおすすめします。職場や自治体の健康診断、予防接種などの機会に医師に相談してみてください

また、自分や家族が医療機関にかかる際に、かかりつけ医のない高齢の本人・家族のことを相談することも1つの方法です。

3-2. Webサイトの情報から探す

身近な医療機関にかかる機会がほとんどない場合は、信用できるWebサイトから情報を探すことも1つの方法です。たとえば、医療機能情報提供制度(医療情報ネット)」では、近隣の医療機関の診療科目や診療日・診療時間など、各医療機関の詳しい情報がわかります。かかりつけ医を探す際に大いに役立つでしょう。

また、住んでいる地域の自治体や地域の医師会のWebサイト、保健センターからの情報や広報誌などからも、地域の医療機関に関する情報を手に入れることができます。これらの情報源を活用し、地域に密着したかかりつけ医を見つけましょう。

4. かかりつけ医を探すときのポイント4つ

かかりつけ医を探す際には見つけ方・探し方も重要ですが、次のようなポイントを押さえた上で検討することも大切です。

【かかりつけ医を探す際の4つのポイント】

ここでは、上記の4点について詳しく解説します。

4-1. 通いやすい場所にあるか

かかりつけ医は、病気やケガなど健康面で何かトラブルがあった場合にすぐ相談できる存在です。自宅から遠い場所にある医療機関にはなかなか相談に行けない場合も多いため、基本的には自宅に近い医療機関を選ぶとよいでしょう。

特に診療を受ける方が高齢者である場合は、徒歩や公共交通機関で通いやすい場所がおすすめです。住んでいる自治体の介護福祉サービスとスムーズに連携できる、地域密着型の医師・医療機関であることも選ぶ際のポイントになります。

4-2. 丁寧に分かりやすく説明してくれるか

診察の結果や今後の治療方針を患者やその家族に話す際に、丁寧で分かりやすく説明してくれるかどうかも、信頼できる医師であるか否かを判断する基準となります。また、患者側が診療内容や治療内容について質問したときに、納得できるまで説明してくれる医師かどうかも確認しましょう

丁寧で分かりやすい説明を十分にしてくれることに加えて、自分や家族の意思・意見をじっくり聞いてくれる医師であることも重要なポイントです。本人や家族と相性がよく、コミュニケーションを取りやすい医師を選びましょう。

4-3. 幅広い症状に対応できるか

かかりつけ医は、患者が病気やケガをしたときに最初にかかる医療機関であり、健康面での異変を相談する場所でもあります。いつ、どのような病変・症状で診察を受けるか分からないため、幅広い症状に対応できる総合的な診療能力をもつ医師を探しましょう。

また、高齢の方の場合、かかりつけ医が認知症や終末期医療などに関する知識・ノウハウをもっていることは非常に重要です。将来にわたって長く相談できる医師を選びましょう。

4-4. 往診・夜間診療に対応してくれるか

高齢者の場合、症状や病状によっては医師に自宅まで来てもらったほうがよいケースもあります。また、年を重ねるにつれてクリニックや診療所に通院することが難しくなることも珍しくないでしょう。このような場合に備えて、往診に対応してくれる医師・医療機関かどうかを確認しておくことが重要です。

また、高齢者の場合は夜間に病状が急変することも少なくありません。夜間診療にも対応しているなど昼夜を問わず相談でき、診療を受けられる医療機関を選びましょう。

まとめ

かかりつけ医とは、病気やケガの際に最初に診てもらう地域の医療機関のことです。かかりつけ医では診察・治療のほか、持病の経過観察や健康問題に関する相談、適切な医療機関への紹介など幅広い医療サービスを受けられるなどのメリットがあります。

特に高齢の方でかかりつけ医を決めていない方は、身近な医療機関やWebサイトの情報などから早めにかかりつけ医を見つけておくことが大切です。「通院のしやすさ」「本人・家族との相性」「診療の幅広さ」「往診や夜間診療への対応」などのポイントを押さえて、本人や家族が信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。

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