2024/6/23(最終更新日)

ベタベタ汗の対策法5選|原因と良い汗(サラサラ汗)との違いも紹介!

近年では、猛暑となる夏を中心に、春先から秋ごろまで暑さを感じることが多くなってきました。人間は暑さを感じると体を冷やすために汗をかきますが、汗がよく出る方の中には「1年の大半はベタベタ汗に悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、良い汗と悪い汗の違いをふまえた上で、ベタベタ汗をかく原因やベタベタ汗を放置するリスクについて解説します。ベタベタ汗を解消するための対策法も併せて確認し、ベタつく汗による不快感を和らげましょう。

目次

1. 良い汗・悪い汗の違いは?

2. ベタベタ汗をかく主な原因|ポイントは「汗腺機能」!

2-1. 汗腺機能の低下を放置することのリスク

3. ベタベタ汗の対策法|汗腺機能を鍛える5つのポイント

3-1. (1)有酸素運動を習慣づける

3-2. (2)エアコンを適度な温度に保たせる

3-3. (3)通気性の良い服を着用する

3-4. (4)手足高温浴・半身浴をする

3-5. (5)食生活を改善する

まとめ

1. 良い汗・悪い汗の違いは?


暖かさを感じ始める春ごろから蒸し暑い梅雨、猛暑となる真夏を経て、夏の暑さが残る秋といったように、近年では暑さで汗ばむ気候となる期間が長い傾向があります。汗をかくことは人間にとって大切なことですが、汗をかくことが多く困っている方も多いのではないでしょうか。

多くの方を悩ませる「汗」には、良いものと悪いものがあります。ここでは良い汗と悪い汗の特徴や違いについて確認しましょう。

良い汗の特徴

  • サラサラしている
  • においが少ない
  • 汗をかいた後にすっきりとする
  • 蒸発しやすく乾きやすい


良い汗は小粒でサラサラしており、においが少ないという特徴があります。蒸発しやすく乾きやすいため、汗をかいた後は体温が下がり、シャワーした後のようにすっきりすることも大きな特徴と言えるでしょう。

悪い汗の特徴

  • ベタベタしている
  • においが強い
  • 汗をかくと不快に感じる
  • 蒸発しにくく乾きにくい


悪い汗は、良い汗と比べて余分なミネラルが多く、大粒でベタベタしているという特徴があります。においが強い上に乾きにくいため、ジメジメした不快感が続きやすいでしょう。また、蒸発しにくいため体温調節の効率も落ちてしまいます。

2. ベタベタ汗をかく主な原因|ポイントは「汗腺機能」!


ベタベタ汗に悩まされている方の中には、「子どものころにはサラサラ汗だったのに、年齢を重ねるにつれてベタベタ汗に変わってきた」という方も多いでしょう。これは、加齢や運動不足などによる「汗腺機能の低下」が関係していると言われています。

人間は体温が上昇すると、エクリン腺と呼ばれる汗腺から体液(汗)を分泌し、汗が蒸発する際の吸熱反応を利用して体表の温度を下げています。汗腺機能が活発な場合、汗腺に取り込まれた体液に含まれるミネラルは血管に戻され、血液に再吸収されます。そのため、汗には余分なミネラルが残らず、水分の多いサラサラとした良い汗となります。

一方、汗腺機能が低下すると、汗腺がミネラルを血液中に戻せず、水分とともにミネラルも汗として分泌してしまいます。余分なミネラルを含むため、蒸発しにくく乾きにくいベタベタ汗となってしまうのです。

また、汗腺機能の低下による悪影響は、ベタベタ汗をかくことだけではありません。汗腺機能が低下することにより、体に必要なミネラルが汗とともに排出されるようになると、体内のエネルギー効率が大幅に低下してしまいます。体力を消耗しやすくなり、夏バテを起こしやすくなる恐れがあることに注意しましょう。

2-1. 汗腺機能の低下を放置することのリスク


汗腺機能の低下によるベタベタ汗は、強いにおいを伴うことが多いため、自分だけでなく周囲の方にも不快感を抱かせる恐れがあることに注意が必要です。においに関するハラスメント(スメルハラスメント)として、職場などの人間関係に悪影響を及ぼしかねません。

また、汗腺機能が低下しているということは、汗をかく能力自体が低下しているということを意味しています。「汗をかけない」「ベタベタ汗で蒸発しにくい」といった状態になれば、上昇した体温を効率よく下げられないため熱中症のリスクも高まるでしょう。

3. ベタベタ汗の対策法|汗腺機能を鍛える5つのポイント


ベタベタ汗を解消し、サラサラ汗を目指すためには、汗腺機能を鍛える対策を行うことが大切です。汗腺機能を鍛えるためにも、下記のようなポイントを押さえて日々の生活習慣の見直しを行いましょう。

【汗腺機能を鍛える5つのポイント】

(1)有酸素運動を習慣づける

(2)エアコンを適度な温度に保たせる

(3)通気性の良い服を着用する

(4)手足高温浴・半身浴をする

(5)食生活を改善する


ここでは、上記の5つのポイントについて詳しく解説します。

3-1. (1)有酸素運動を習慣づける

良い汗をかくためには、日頃から汗腺を働かせて汗をつくる能力を高めておくことが大切です。血液の循環を良くして良い汗をかきやすくするためにも、適度な有酸素運動を生活の中に取り入れましょう。

有酸素運動とは、ウォーキングやサイクリング、ジョギング、水泳など、長時間続けて行う運動のことです。日常的に運動をする習慣がない方は、ウォーキングやストレッチなど、取り組みやすい運動を5~10分程度行うことから始めましょう。

また、「通勤時に歩く距離を長くする」「なるべく階段を使う」など、手軽にできる運動に取り組むこともおすすめです。気温や体調に注意し、休憩や水分補給・塩分補給を心がけながら、無理のない範囲で有酸素運動を行いましょう。

3-2. (2)エアコンを適度な温度に保たせる

暑い季節にはエアコンを活用し、熱中症対策を行うことも大切です。しかし、室温が低くなりすぎると汗腺機能が低下する恐れがあります。エアコンを使用する際には、設定温度や室温を適切に保つようにしましょう。環境省が推奨する「室温28℃」を目安に、状況に応じて設定温度を調節することが大切です。

また、真夏の夜には就寝中にもエアコンを付けている方も多いでしょう。就寝中にエアコンを使用する場合は、設定温度を下げすぎず、エアコンの風が体に直接当たらないように工夫することが重要です。

職場やお店など、エアコンの設定温度を自分の判断で変えられない場合は、カーディガンやショールなどを使い、体を冷やしすぎないよう調節するようにしましょう。

3-3. (3)通気性の良い服を着用する

汗腺機能を向上させるためには、かいた汗がすぐに蒸発するような通気性の良い服を着ることも大切です。下記のような素材を使用した服を中心に、着用する服を選ぶようにしましょう。

【暑い時期におすすめの素材】

  • リネン(麻)

通気性・吸湿性・速乾性に優れた素材です。サラッとした着心地が魅力的ですが、シワができやすいため、お手入れを十分に行いましょう。

  • コットン(綿)

速乾性は高くないものの、通気性が非常に高く肌への刺激が少ないというメリットがあります。やや大きめのシルエットのものを選ぶと、通気性をさらに高められるでしょう。


3-4. (4)手足高温浴・半身浴をする

手足を熱めのお湯で温める「手足高温浴」と、ぬるめのお湯で体をじっくり温める「半身浴」を組み合わせることでも、汗腺の機能を鍛えることができると言われています。それぞれの方法を確認し、入浴の際に取り入れてみましょう。

【手足高温浴の行い方】

(1)浴槽に42~43℃のお湯を張る。

(2)浴槽の中でイスに座る。

(3)ひじから先・膝から下を10~15分程度お湯につける。


【半身浴の行い方】

(1)浴槽のお湯の温度を36~37℃にする。

    ※手足高温浴の後に行う場合は水やぬるま湯を足す。

(2)浴槽の中で座り、お湯の水位がみぞおちの高さくらいになるよう調節する。

(3)10~15分ほどお湯につかり、体をじっくり温める。


3-5. (5)食生活を改善する

汗腺機能を鍛えるためには、食生活を見直して改善することも重要です。汗はほぼ水でできているため、水分補給をしっかり行うようにしましょう。

血液の循環を良くするショウガや、代謝を向上させる酢を食事に取り入れることもおすすめです。また、女性ホルモンは過剰な発汗を抑える働きをするため、女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン」を多く含む大豆製品も積極的に取り入れましょう。

汗のにおいが気になる方は、においの原因となる食材に注意が必要です。肉類や魚介類、乳製品のような動物性のタンパク質・脂肪を多く含む食べ物は、汗のにおいの原因となる場合があります。お酒に含まれるアルコールやにんにくなどの香辛料も、体臭の原因となる場合があることに注意してください。

これらの食材を食べる際には、汗のにおいを緩和する食材も一緒にとることをおすすめします。野菜や果物、海藻などのようにビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む食材、緑茶などのようにカテキン、ポリフェノールを多く含む食材を活用しましょう。

まとめ

多くの人を悩ませるベタベタ汗は、汗腺機能の低下によって余分なミネラルも一緒に排出されている悪い汗と言われています。汗腺機能の低下は、ベタベタ汗だけでなく熱中症や夏バテ、スメルハラスメントのリスクも引き起こしかねないため、なるべく早めに対策を行いましょう。

汗腺機能を鍛えてベタベタ汗の不快感を和らげるには、生活習慣を見直すことが大切です。「運動習慣や食生活を改善する」「入浴方法を工夫する」「エアコンを適切に使い通気性の良い服を着る」など、取り組みやすい対策から実践していきましょう。

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