2024/1/26(最終更新日)

冷え性の改善方法5つ|主な症状や具体的な原因も徹底解説!

寝ている時や寒い季節に、手足や末端の冷えを強く感じる方は多いのではないでしょうか。冷え性は体が冷えるだけではなく、万病のもととも言われる注意すべき状態です。

冷え性はさまざまなタイプがあり、人によって症状の出方や原因が異なります。冷え性を改善するには自分の冷え性のタイプや原因を知り、適切な改善策を実践しましょう。

今回は、冷え性の症状や原因を具体的に解説した上で、冷え性を改善するための方法も紹介します。

目次

1. そもそも「冷え性」とは?

1-1. 冷え性の主な2つのタイプ

2. 冷え性を招く原因

2-1. 運動不足

2-2. ストレス

2-3. 生活習慣の乱れ

2-4. 自律神経の乱れ

3. 冷え性の改善策5選

3-1. 筋肉量を増やすための運動をする

3-2. 体を温める食事を積極的にとる

3-3. 負担がかからない服装にする

3-4. 良質な睡眠をとる

3-5. できる限り毎日湯船に浸かる

まとめ

1.そもそも「冷え性」とは?


冷え性とは、検査などで特別な異常が現れていないにもかかわらず、体が冷える症状が認められる状態のことです。

現代医学の主流をなしている西洋医学では、冷え性は病気ではなく体質として扱われています。特に女性に現れやすい体質であり、多くの女性が冷え性の症状に悩んでいます。

冷え性によって冷えを感じる部分は人によってさまざまです。特に冷えを感じやすい部分をいくつか紹介します。

  • 手足などの末端の冷え
  • 冷たいものを食べすぎ、飲み過ぎたことによる腹部の冷え
  • 下半身の冷え
  • そもそも体温が低いことによる全身の冷え

冷え性は病気ではないものの、ひどい冷え性を放置していると病気・肩こり・生理不順やその他の症状を引き起こす可能性もあります。

1-1.冷え性の主な2つのタイプ

冷え性には主に、下記の2つのタイプがあります。

  • 熱源不足タイプ

体が生み出す熱の量そのものが少ないタイプです。全身を十分に温めることができないため、全身に冷えを感じやすくなります。冷えによってお腹を下しやすい方や、そもそも体温が低い方に多いタイプです。

虚弱体質であったり、老化や病気などによって体調が悪化していたりする人は、熱源不足タイプの冷え性になりやすいと言えます。

また、無理なダイエットも熱源不足タイプの冷え性になる原因です。体が栄養不足になると、代謝によって熱を生み出しにくくなり、全身の体温低下につながります。

  • 循環不足タイプ

体内で血流が十分に循環されず、末端の部位などに熱が行き届かないタイプです。体が生み出す熱の量は十分であるものの、循環がうまくできていないため冷えを感じます。手足や下半身など、局所の冷えを感じる方に多いタイプです。

運動をあまりしていなかったり、ストレスや生活習慣の乱れがあったりする人は、循環不足タイプの冷え性になりやすい傾向があります。

2.冷え性を招く原因

冷え性を招く原因は1つではなく複数存在し、いくつかの原因が絡み合って慢性的な冷え性を招いているケースもあります。

代表的な冷え性の原因は、下記の4つです。

  • 運動不足
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ
  • 自律神経の乱れ

運動不足やストレス、生活習慣の乱れなどはいずれも現代人の多くに当てはまる傾向です。

ここからは、4つの原因について、「なぜ冷え性につながるのか」を焦点に解説します。

2-1.運動不足

人体を動かす筋肉は多くの熱を生み出し、血液を送り出す機能もある器官です。運動不足になると筋肉量が減少し、基礎代謝や血流の低下を招くことで冷え性につながります。

特に女性は、男性ほど筋肉量が多くありません。筋肉によって生み出せる熱量がもともと少ない上に、運動不足による筋肉量減少が重なると、体の冷えを感じやすくなります。

中でもふくらはぎの筋肉は、全身を巡る血液を心臓に戻す役割を果たしています。日常的に歩く機会が少ない方はふくらはぎの筋力が低下し、末端や下半身の冷え性になりやすいでしょう。

2-2.ストレス

ストレスが多い環境に置かれた人体は、自律神経が交感神経優位となって体を緊張させます。緊張が続くと血流が低下し、さらに自律神経の乱れも起こすことが、ストレスが冷え性につながる理由です。

現代人にとってストレスは仕事関係が多いものの、環境要因や人間関係がストレスになるケースも少なくありません。たとえば室内・室外の大きな気温差も人体にとってはストレスであり、冷え性の原因となる可能性があります。

2-3.生活習慣の乱れ

「栄養バランスが崩れた食事をとっている」「食事を抜かすことが多い」といった食生活の乱れや喫煙の習慣は血流の低下につながり、冷え性の原因となります。

食事には自律神経を副交感神経優位にして、体をリラックスさせる働きもあります。食生活の乱れは自律神経の乱れに影響する要因です。

また、喫煙は基礎代謝の低下を招くため、体温が上がりにくくなって全身の冷えを感じやすくなります。

2-4.自律神経の乱れ

急激な温度差がある環境で過ごしたり、睡眠不足や偏った食事などの不規則な生活が続いたりすると、自律神経の乱れから冷え性が起こります。自律神経が乱れると体温調節機能が低下し、全身を効率的に温められないためです。

特に近年は、夏場はエアコン、冬場は暖房をきかせた室内で過ごすことが多く、人体にもともと備わっている体温調節機能を働かせる機会が減っています。

ストレスや生活習慣の乱れも自律神経の乱れに繋がるため、冷え性改善を考えている方は自律神経のバランスを整えることが重要です。

3.冷え性の改善策5選

冷え性は病気ではなく体質であるため、生活習慣を変えるだけでも改善が期待できます。冷え性を改善するために、日常でできる下記のような改善策を実践してみましょう。

  • 筋肉量を増やすための運動をする
  • 体を温める食事を積極的にとる
  • 負担がかからない服装にする
  • 良質な睡眠をとる
  • できる限り毎日湯船に浸かる

ここからは、それぞれの具体的な方法や冷え性改善につながる理由を解説します。

3-1.筋肉量を増やすための運動をする

運動をして筋肉量を増やすと、筋肉が生み出せる熱量が増えて冷え性を改善しやすくなります。

特にふくらはぎや太ももの筋肉を増やすと、心臓に血液を戻す機能が向上するため冷え性改善に効果的です。「スクワット」や「踏み台昇降」など、ふくらはぎ・太ももに負荷をかけられて、日常生活で簡単にできる運動をとり入れてみてください。

3-2.体を温める食事を積極的にとる

体温の低下は冷え性の原因であるため、体を温める食事を積極的にとりましょう。おすすめの食材をいくつか紹介します。

  • ショウガ
  • ネギ
  • ニンニク
  • こんにゃく
  • ゴボウ
  • ニンジン
  • ヤマイモなど

また、肉・魚・チーズや大豆製品などのタンパク質をとることも大切です。タンパク質は筋肉をつけるために必要なだけではなく、食事による熱の産生にも役立ちます。

3-3.負担がかからない服装にする

夏季・冬季の室内と室外の温度差が大きい環境下では、体のストレスを軽減できるように負担がかからない服装にしましょう。

例えば夏は、クーラーがきいている室内で体を冷やしすぎないように、薄手のカーディガンやショールを用意します。冬は温かい素材の靴下やひざ掛けを使うと、足元の冷えを防ぎやすくなります。

また、体を締め付けるストッキングやジーンズなどは血流を妨げる服装です。体全体を温められる、なるべくゆったりとした服装を着用しましょう。

3-4.良質な睡眠をとる

良質な睡眠をとるとストレスが解消でき、自律神経を副交感神経優位にすることで冷え性の改善につながります。

良質な睡眠をとるには、就寝前の準備が大切です。毎日なるべく決まった時間の就寝を心がけて、就寝前にはパソコンやスマホの画面を見ないようにしましょう。室内の照明を暗くしたり、好きな音楽などを流したりしてリラックスする方法もあります。

3-5.できる限り毎日湯船に浸かる

お風呂の湯船に浸かると体が温まり、血流も良くなることで冷え性改善が期待できます。できる限り毎日湯船に浸かり、体を温めてから就寝しましょう。

冷え性改善のためには、38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かることが大切です。ぬるめのお湯に浸かると体の内部までしっかりと温まり、血流を良くする効果が高められます。

まとめ

冷え性は体が冷えやすい体質のことであり、大きく分けて「熱源不足タイプ」「循環不足タイプ」の2つがあります。熱源不足タイプは全身の冷えを感じやすく、対して循環不足タイプは局所の冷えを感じやすいタイプです。

冷え性を招く代表的な原因には運動不足やストレス、生活習慣の乱れ、自律神経の乱れがあります。運動不足の方は運動量を増やす、生活のストレスが多い方は負担がかからない服装や良質な睡眠をとるなど、原因に合った改善策をぜひ実践してみてください。

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