2024/3/28(最終更新日)

妊娠超初期・初期の主な症状12つ|初期症状があらわれる原因も

妊娠すると女性の体にはさまざまな変化があらわれます。妊娠しているかもしれないと感じたときは、まずは妊娠検査薬を試してみましょう。

しかし、妊娠検査薬は使用する時期が早すぎると妊娠の確認ができないことがあります。妊娠超初期や妊娠初期には、普段とは違ったサインがあらわれるケースもあるため、普段の体調と比較して様子をみることも大切です。

今回は、妊娠超初期と妊娠初期の違い、妊娠によってあらわれる初期症状について詳しく解説します。妊娠によって体調の変化が起こる理由にも触れるため、ぜひ参考にしてください。

目次

1. そもそも妊娠超初期・妊娠初期の違いは?

1-1. 妊娠超初期・妊娠初期に症状があらわれる理由

2. 妊娠超初期・妊娠初期の主な症状12つ

2-1. 少量の出血(着床出血)

2-2. おりものの量・色の変化

2-3. お腹の張り・腹痛・下腹部痛

2-4. 胸の張り・痛み

2-5. 腰痛

2-6. 頭痛

2-7. 食欲の変化

2-8. 嗅覚の変化

2-9. 眠気・倦怠感・ふらつき

2-10. 微熱・体のほてり

2-11. 頻尿・便秘

2-12. 情緒不安定・気分の落ち込み

まとめ

1.そもそも妊娠超初期・妊娠初期の違いは?

妊娠初期とは、妊娠13週6日までの期間を指します。妊娠期間は、「妊娠〇週〇日」と数えるのが一般的です。最後の生理の初日を妊娠0週0日として妊娠期間を数えます。

妊娠初期のうち妊娠0週~3週頃までの期間は、妊娠超初期と呼ばれることもあります。ただし、妊娠超初期は医療・医学の専門用語ではありません。病院で妊娠超初期と表現されることはほとんどないでしょう。

市販の妊娠検査薬は、生理開始予定日から起算して1週間程度経過したタイミングで使用するのが適切です。妊娠していたとしても、妊娠超初期だと妊娠検査薬では正しい反応が出ません。

ただし、人によっては些細な体調の変化で妊娠超初期に妊娠の兆候に気付くケースもあります。妊娠の兆候に気付くタイミングは人それぞれであり、妊娠初期に症状があらわれない方や、妊娠後期になって初めて妊娠に気付く方もいます。

1-1.妊娠超初期・妊娠初期に症状があらわれる理由

受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠に大きく関わる3つのホルモンが大量に分泌されます。各ホルモンが作用したりバランスが崩れたりすることで、あらゆる妊娠初期症状があらわれる仕組みです。

ここでは、妊娠に大きく関わるホルモンの特徴を解説します。

  • hCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)

hCGホルモンは、妊娠した女性の体内で分泌されるホルモンです。生理予定日を過ぎた頃から急増し、妊娠の維持と胎児の成長に大きく影響します。妊娠検査薬はhCGホルモンの量に反応して陽性反応を示します。

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)

卵胞ホルモンは、女性らしい体づくりに必要な女性ホルモンの1つです。子宮内膜を厚くしたり精子の通りをスムーズにしたり、妊娠準備をする働きがあります。妊娠後期になると、卵胞ホルモンがさらに増加します。

  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)

黄体ホルモンは、子宮内膜を柔らかくして受精卵が着床しやすい状態に保つ女性ホルモンです。基礎体温の上昇や食欲の増進など、妊娠継続にも大きく作用します。卵胞ホルモンと同様に、妊娠後期になると分泌量が増えることが特徴です。

2.妊娠超初期・妊娠初期の主な症状12つ

妊娠時にあらわれる症状は、一時的に表れるものもあれば、継続してあらわれるものもあります。具体的な症状やタイミング、症状の度合いも人によってさまざまです。

ここからは、妊娠超初期・妊娠初期にあらわれる初期症状をピックアップして詳しく解説します。

2-1.少量の出血(着床出血)

受精卵が子宮内膜に着床したタイミングで、少量の出血が起こることがあります。着床出血と呼ばれ、生理予定日ぐらいに1~2日程度続く症状です。

出血といっても鮮血色や薄いピンクなど色には個人差があります。着床時に子宮内膜に傷が付くことが原因とされ、着床出血がないケースもめずらしくありません。

2-2.おりものの量・色の変化

おりものの量や色の変化で妊娠に気付く方もいます。おりものは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量によって変化するため、妊娠時は量が増えたり乳白色や黄色っぽい色に変化したりします。

「においが酸っぱくなった」「粘り気が強くなった」「水っぽくなった」など、変化の内容はさまざまです。

2-3.お腹の張り・腹痛・下腹部痛

妊娠初期は、お腹が張ったり痛みを感じたりすることがあります。

妊娠するとホルモンが作用したりバランスが崩れたりすることで胃の働きが弱くなり、お腹の張りや痛みが起こりやすくなります。

また、子宮の収縮により下腹部痛を感じることもあるでしょう。生理前に腹痛が起こりやすい方は、区別が難しいと言えます。

2-4.胸の張り・痛み

胸の張りや痛みは、妊娠初期にあらわれることが多い症状です。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量の増加により、胸の張りを感じたり下着が乳頭に触れるだけでチクチクとした痛みを感じたりすることがあります。母乳を出すために乳腺や乳管が発達することで起こります。

生理前にも同様の変化が起こりやすく、妊娠によるものだと気付かない方も少なくありません。

2-5.腰痛

黄体ホルモンやリラキシンと呼ばれる女性ホルモンには、骨盤周辺の関節を緩める作用があります。

スムーズに赤ちゃんが産道を通れるようにするためで、妊娠週数が増えるにつれて少しずつ骨盤周辺が不安定になります。妊娠による腰痛は、重く鈍い痛みが特徴です。

2-6.頭痛

妊娠初期には、ズキズキとした頭痛が起こる方もいます。ホルモンバランスの乱れや黄体ホルモンの血管拡張作用が働くことが主な原因です。

脳の血管が拡張すると、三叉神経を刺激して片頭痛が起こりやすくなります。体を動かしたり階段を上り下りしたりといった動作で、痛みを感じやすいのが特徴です。

2-7.食欲の変化

食欲の変化も妊娠初期にみられる症状の1つです。

胃腸の動きが鈍くなることが原因で食欲不振になったり、胃が空っぽだとムカムカするため食欲旺盛になったりします。いずれも悪阻(つわり)と呼ばれる症状で、症状の有無やあらわれ方には個人差があります。

ホルモンバランスの変化により、味覚が変化するケースもめずらしくありません。「好きだったものが食べられなくなる」「特定の食べ物しか受け付けない」「嫌いだったものを食べたくなる」などは、妊娠初期に多い症状です。

2-8.嗅覚の変化

妊娠初期は、hCGホルモンの影響で嗅覚が敏感になります。普段使っているシャンプーや柔軟剤などのにおいが、突然気持ち悪く感じることがあります。ご飯が炊けるにおいやコーヒーの香りなど、苦手になるにおいは人それぞれです。

嗅覚は食欲にも影響するため、食欲不振を招くきっかけにもなります。

2-9.眠気・倦怠感・ふらつき

眠気・倦怠感・ふらつきは、妊娠初期に多くみられる症状です。

妊娠によりhCGホルモンや女性ホルモンの分泌が増えると、眠気や倦怠感が強くなります。十分な睡眠をとっていても眠くなったり、体がだるくて朝起きられなかったりすることがあるでしょう。

また、ホルモンバランスの変化や貧血により、自律神経が乱れて立ちくらみが起こることもあります。立ちくらみは事故やケガにもつながるため、注意が必要です。

2-10.微熱・体のほてり

女性の体温には低温期と高温期があり、生理が始まるタイミングで基礎体温が低くなります。妊娠すると黄体ホルモンの分泌が増え高温期が持続するため、微熱や体のほてりを感じる方もいます。

普段から基礎体温をチェックしている方であれば、体温の変化によって妊娠に気付くこともあるでしょう。妊娠による微熱や体のほてりは、妊娠中期まで続きます。

2-11.頻尿・便秘

妊娠初期は、黄体ホルモンやリラキシンの作用で膀胱付近の筋肉が緩むため、尿意を感じやすくなります。妊娠して子宮が大きくなるにつれて膀胱が圧迫されることも、頻尿になる原因の1つです。

さらに、腸の働きが鈍くなって便秘に悩まされる方もいます。普段から便通がよくない方は、症状が悪化しやすくなります。

2-12.情緒不安定・気分の落ち込み

情緒不安定や気分の落ち込みも、妊娠初期にみられることが多い症状です。

ホルモンバランスの乱れによりイライラしたり悲しくなったり、自分の気持ちを上手くコントロールできなくなるのが特徴です。体調の変化に対する不安も重なって塞ぎ込んでしまう方もいます。

感情の変化に戸惑う方もいますが、妊娠中期になると体調や気持ちが落ち着いてくるため焦らずリラックスして過ごしましょう。

まとめ

妊娠初期にみられるさまざまな症状は、ホルモンの作用やバランスの乱れが主な原因です。

妊娠超初期と呼ばれる妊娠0週~3週頃までの期間は、妊娠していても妊娠検査薬で正しい判定ができないことがあります。妊娠の初期症状にあてはまる点が多いときは、少し様子をみてから病院を受診するのがおすすめです。

妊娠が分かったら、先を見据えて保険の内容を見直すことも重要です。ライフステージに合わせて保険を見直したい方は、こちらをご覧くださいませ。

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