2023/5/24(最終更新日)

一戸建て住宅における防犯対策の重要性|おすすめの防犯対策8選

家は多くの人にとって最もくつろげる大切な場所です。しかし、一戸建て住宅は他の住宅形態と比べて犯罪被害のリスクが高いと言えます。

一戸建て住宅に暮らす人にとって、自分や家族と財産を守るために、厳重な防犯対策は欠かせません。日々進化する犯罪の脅威に対して、しっかりと備えることは安心して生活を送るための重要な要素です。

当記事では、一戸建て住宅における防犯対策の重要性を解説した後、おすすめの防犯対策を8つ紹介します。一戸建て住宅が空き巣被害や狙われやすい理由や自宅の安全性を高める方法を知りたい方は、ぜひご一読ください。

目次

1. 一戸建て住宅に防犯対策が重要な理由

2. 【一戸建て住宅】導入すべき防犯対策8選

2-1. (1)高さのある塀・柵・鍵付き門扉をつける

2-2. (2)防犯ガラスや面格子窓を取り入れる

2-3. (3)防犯性の高いCPマーク付きの玄関ドアにする

2-4. (4)玄関ドアにディンプルキーやリモコンキーを採用する

2-5. (5)窓や玄関の近くに砂利を敷く

2-6. (6)玄関に人感センサーライトをつける

2-7. (7)防犯カメラを設置する

2-8. (8)ホームセキュリティに加入する

まとめ

 

1. 一戸建て住宅に防犯対策が重要な理由

一戸建て住宅は、空き巣被害に遭いやすいことが実情です。

令和4年度の日本における建物への侵入窃盗の認知件数は、全体で3万6,588件でした。そのうち、住宅が対象となった侵入窃盗は1万5,692件に上ります。これは、1日当たり約43件が被害に遭っているという驚くべき数字です。

住宅を対象とした侵入窃盗の発生場所別認知件数を見ても、一戸建て住宅が33.0%と最も多く、次いで3階建て以下の共同住宅が7.8%、4階建て以上の共同住宅が4.3%となっています。これらのデータからも、一戸建て住宅が圧倒的に侵入窃盗による被害に遭いやすいことは明らかです。

また、侵入窃盗の手口別認知件数では空き巣が最も多く、全体の約1/3を占めています。データを見ると、いかに一戸建て住宅が空き巣にとって狙いやすい対象であるかが分かるでしょう。

(出典:住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」/https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html

一戸建て住宅が空き巣に狙われやすい理由は、主に以下の3点にあります。

●防犯性が可視化されにくい

一戸建て住宅は、マンションなどと比べて防犯設備が外から見えにくいケースが少なくありません。例えば、セキュリティカメラや警報装置が設置されていても、外からははっきりと確認できないといった状況です。一見して防犯性の高さが認識できなければ、空き巣犯はリスクを感じにくくなり、侵入を試みる可能性が高まります。

 

●敷地内に入りやすい

基本的に、一戸建て住宅は公道との接地義務があるため、敷地のうち1か所は必ず道路とつながっています。また、フェンスや門があっても低い、あるいは庭が狭かったりなかったりするため、設置しないタイプの家も珍しくありません。そのため、門を開けるだけ・フェンスを乗り越えるだけ・隙間を抜けるだけで家の近くまで来られる、といった常態の家もあります。

 

●侵入しやすい高さの窓が多い

一戸建て住宅は、1階部分に窓が多く、侵入者にとって手の届く高さにある設計が大半です。窓からの偵察や侵入は空き巣犯にとって一般的な手段であり、窓が多い一戸建て住宅は、好都合な状態となっているケースが珍しくありません。例えば、窓ガラスを割って侵入する、窓をこじ開けて侵入するといった方法が考えられます。


以上の理由から、一戸建て住宅は空き巣被害に遭いやすいと言えます。空き巣リスクを減らすためには、
防犯対策をしっかりと行うことが重要です。

 

2. 【一戸建て住宅】導入すべき防犯対策8選

マンションなどに比べて空き巣に狙われやすい一戸建て住宅では、侵入を防ぐための対策が重要です。物理的な防犯対策と抑止効果のある対策の両方を取り入れることで、より安心な生活を送ることができるでしょう。

ここでは、自分や家族の安全を守るために導入しておきたい、一戸建て住宅におすすめの防犯対策8つを紹介します。

 

2-1. (1)高さのある塀・柵・鍵付き門扉をつける

一戸建て住宅の防犯対策において、敷地の周囲に高さのある塀や柵を設置し、門扉には鍵をつけることが重要です。

塀や柵に十分な高さを持たせることは、不審者の敷地内への侵入を難しくするだけでなく、住居内部への覗き見を防ぐ効果があります。ただし、視界を遮りすぎて死角が多くなると反対に犯罪を誘発する可能性もあるため、バランスが重要です。

また、鍵付きの門扉は、無理な侵入を防ぐだけでなく、門扉が閉まっていること自体が侵入者に対する抑止力となります。

2-2. (2)防犯ガラスや面格子窓を取り入れる

一戸建て住宅の窓に防犯ガラスや面格子を取り入れることは、防犯対策の一環として非常に有効です。特殊な加工を施してある防犯ガラスは通常のガラスよりも強度が高く、割れにくい特性を持っており、窓ガラスを割っての侵入を防ぐことができます。防犯フィルムを貼るのもよいでしょう。

一方面格子窓は、窓全体を覆う金属製の格子が物理的なバリアとなるため、窓ガラスが割られてもすぐには侵入できません。窓自体がさほど大きくなくてよい場合は、スリット窓を複数設置する方法もおすすめです。

2-3. (3)防犯性の高いCPマーク付きの玄関ドアにする

玄関ドアの厳重さは、空き巣が犯行を諦める要因となります。玄関ドアを選ぶ際は、防犯性の高いCPマーク付きの製品を選ぶとよいでしょう。CPマークは日本の防犯設備の品質を示すマークであり、このマークが付いているドアは、ピッキングに遭っても5分以上の時間を稼ぐことができます。

また、サムターン(つまみ型の鍵)回しも、空き巣が多用する侵入手段です。ドアの錠前部分を覆うサムターンカバーを付けることで、外から鍵に手が届かなくなり、サムターン回しによる鍵開けを防ぐことができます。

2-4. (4)玄関ドアにディンプルキーやリモコンキーを採用する

玄関ドアの鍵に、ディンプルキーやリモコンキーのような高度な鍵を採用することも、防犯対策として有効です。ディンプルキーは、ピッキングに強い特殊な形状を持つ鍵で、不正解錠を難しくします。

一方、リモコンキーは遠隔操作でドアを開閉できるため、物理的な鍵を使わずにドアを開け閉めすることが可能です。オートロックを設定できる製品も少なくありません。これにより、鍵を盗まれてコピーされる事態も防ぎやすくなります。

2-5. (5)窓や玄関の近くに砂利を敷く

一戸建て住宅の防犯対策として、窓や玄関の近くに音砂利や防犯砂利を敷くのも有効です。ほとんどの空き巣は、犯行中に大きな音を立てることを嫌がります。

砂利は歩くと特有の音を立てるため、空き巣が敷地内を静かに移動するのは困難です。そのため、砂利が敷いてあるだけでもその場所は侵入経路から外される可能性が高くなります。また、万が一空き巣が侵入しても、音によって早期察知が可能です。

2-6. (6)玄関に人感センサーライトをつける

玄関に人感センサーライトを設置することは、防犯対策の一環として効果的です。人感センサーライトは、人の動きを感知して自動的に点灯する機能を持っています。

夜間に不審者が敷地内に侵入した際は自動的にライトが点灯し、侵入者の存在を知らせることが可能です。空き巣は人の目を嫌うため、突然明るい光に照らされると、周囲に人気がなくても侵入を諦める傾向にあります。

2-7. (7)防犯カメラを設置する

一戸建て住宅の防犯対策として、空き巣から見える場所への防犯カメラ設置は非常に有効です。防犯カメラは敷地内の様子を24時間監視でき、不審者が侵入しても即座に察知し、警察に通報するなどの対応をしやすくなります。人感センサーライトと一体型の防犯カメラであれば、より効果的です。

防犯カメラの存在自体が侵入者に対する抑止力となる上、万が一の際も犯罪の証拠を残せます。あらゆる場所に設置して死角を完全になくすのが理想的ですが、予算的に難しい場合はダミーカメラを混ぜても効果が期待できるでしょう。


2-8. (8)ホームセキュリティに加入する

一戸建て住宅の安全性向上には、ホームセキュリティサービスへの加入も有効です。ホームセキュリティサービスは、侵入者の検知や緊急時の対応、24時間の監視など、幅広い防犯対策を提供します。

また、専門のオペレーターが常時監視を行っているため、異常が発生した際には迅速に対応することが可能です。さらに、ホームセキュリティサービスに加入により玄関周辺に貼られるステッカーも、侵入者に対する抑止力となります。

 

まとめ

一戸建て住宅は、立地や設計の特性上、他の住宅形態に比べて空き巣被害に遭いやすいという課題があります。しかし、適切な防犯対策を講じることで、そのリスクを大きく下げることが可能です。

高さのある塀や柵、防犯ガラスや面格子窓といった物理的な対策に加え、人感センサーライトや防犯カメラの設置といった抑止面での対策も実施しましょう。ただし、いかに厳重な守りを敷いても、確実に犯罪から逃れられるとは限りません。万が一被害に遭ったときに備えて、火災保険や火災共済へ加入しておくのもおすすめの対策です。

(内部リンク:火災共済とは?火災保険の違いは?・メリット&デメリットも徹底解説

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