家計の見直しポイント
重要な2つのポイントと
具体的な方法
将来への不安の1つとして「お金」を挙げる人が多く見られます。将来への不安を解消し、今後も長く安心して暮らし続けるためには、家計の見直しが大切です。
家計の見直しを行うことで、改善すべきポイントが明確となります。改善ポイントを1つ1つクリアして、将来へ向けてしっかり備えましょう。
今回は、「家計の見直しでおさえておくべきポイント」「毎月の固定費を減らす方法」について解説します。貯蓄額を増やすコツにも触れるため、家計を見直して将来に備えたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
- 目次
- 1.【家計の見直し】おさえておくべき2つのポイント
- 1-1.(1)固定費による毎月の支出を減らす
- 1-2.(2)貯蓄額を増やす
- 2.固定費による毎月の支出を減らす:具体的な4つの方法
- 2-1.住宅費を見直す
- 2-2.通信費を見直す
- 2-3.自動車費を見直す
- 2-4.保険を見直す
- 3.貯蓄額を増やす:具体的な2つの方法
- 3-1.コツコツ貯金する
- 3-2.資産運用をする
- まとめ
1. 【家計の見直し】おさえておくべき2つのポイント
家計の見直しを行うにあたり、まずは将来のライフプランを立てる必要があります。
ライフプランとは、人生における大きなイベントに必要となるお金を把握する将来設計です。ライフプランを立てることで、家計の状況を明確化し、将来に向けて必要な貯蓄額をイメージしやすくなります。
ライフプランの立て方については、下記の記事も参考にしてください。
「ライフプラン 立て方」
そして家計の状況を明確化するには、家計簿をつけることがおすすめです。手軽に家計管理ができる家計簿アプリもあるため、無理なくできる方法を選びましょう。
ここからは、家計の見直しと改善に重要な2つのポイントについて解説します。
1-1. (1)固定費による毎月の支出を減らす
家計の見直しでは、固定費の支出を減らすことがポイントです。固定費は、一度見直すことで毎月の支出を継続して減らすことができます。固定費に含まれる主な支出は、下記のとおりです。
- 住宅費
- 通信費
- 自動車費
- 保険料
契約内容やサービスの内容を確認し、不要な支払いを減らしましょう。契約後に一度も内容の見直しを行っていない項目は、大幅に支出を削減できる場合があります。
1-2. (2)貯蓄額を増やす
家計の見直しでは、貯蓄額を増やすことも大切です。貯蓄を増やすことで、子どもの誕生・子どもの進学・マイホームの購入などに備えることができます。また、病気やケガ、老後にも備えられるため安心です。
固定費にかかる支出をおさえることで、貯蓄にあてられるお金を確保できます。固定費の支出削減で浮いたお金は、優先的に貯蓄に回しましょう。
2. 固定費による毎月の支出を減らす:具体的な4つの方法
固定費による毎月の支出を減らすためには、4大支出を見直すことがポイントです。固定費の割合が手取り額の50%を超える場合、家計にマイナスの影響を与える可能性が高くなります。
家庭によって支出の割合は異なるため、支出が大きいと感じる費用から見直しを始めてみましょう。ここでは、4つの固定費について見直しポイントを解説します。
2-1. 住宅費を見直す
住宅費は、支出割合が大きい固定費です。持ち家であれば住宅ローン、賃貸であれば家賃が住宅費に含まれます。住宅費の割合は、手取り額の25~30%が理想です。月々の住宅費が30%を超えている場合は、下記の方法で支出の削減を目指しましょう。
- ローンの借り換えを検討する
- 賃貸契約の不要なオプションを外す
- 家賃交渉を行う
- 引越しを検討する
住宅ローンの借り換えには手数料がかかります。借り換えのシミュレーションを行い、メリットが得られるかどうか確かめてみましょう。
下記の条件に当てはまる場合、住宅ローンの借り換えによる住宅費の削減が期待できます。
- 固定金利である
- 金利の差が1%以上ある
- ローン残高が1,000万円以上ある
- 返済期間が10年以上残っている
賃貸の場合は、引越しには費用がかかるため、まずは契約内容の見直しと家賃交渉を行うことがおすすめです。
2-2. 通信費を見直す
通信費は、契約先や契約内容の変更によって大幅な支出の削減ができます。通信費の支出割合は、手取り額の5%以内が理想です。
多くの人にとって必要不可欠となるスマホの通信費を削減するためには、下記の方法を試してみましょう。
- 料金プランを見直す
- 割引プランを利用する
- インターネット回線契約とまとめる
- 格安スマホに変更する
大手キャリアユーザーの場合、自宅のインターネット回線契約とまとめたり格安スマホに変更することで、毎月支払っていた料金が半分ほど削減されることもあります。1カ月あたり5,000円安くなった場合、年間6万円の節約効果です。
2-3. 自動車費を見直す
マイカーを所有している人は、自動車費の見直しも大切です。
自動車費には、車検費用・保険料・自動車税・維持費などが含まれます。ガソリン代は自動車に乗る頻度が少なければ支出は減るものの、車検費用や保険料などは頻度にかかわらず発生することが特徴です。
自動車に乗る頻度が少ない場合は、思い切って手放すことで、自動車費を大幅に削減できます。移動はカーシェアリングや公共交通機関を利用するなど、自動車を所有しない方法も検討してみましょう。自動車を手放したくない場合は、自動車保険の内容を見直すことで年間費用をおさえられます。
2-4. 保険を見直す
保険の見直しは、ライフステージの変化に応じて行うことがポイントです。保険の見直しが必要となる主なタイミングは、下記の4つです。
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
- 子どもの独立
特に、住宅購入や子どもの独立のタイミングは、保険の見直しによる保険料の削減につながりやすいといえます。ただし、万が一のときに必要な保険金を受け取れるように、目的と保障額をしっかりイメージした上で見直しを行いましょう。
生命保険における必要保障額の目安は、下記のとおりです。
必要保障額
=
将来の支出-将来の収入-現在の預貯金
将来の支出には、生活費・住居費・教育費などを含みます。将来の収入は、遺族年金・死亡退職金・妻または夫の収入の合計です。
月々の保険料をできるだけおさえたい場合は、共済への加入も検討してみましょう。共済は、保険に比べて月々の掛け金が安いことが特徴です。
3. 貯蓄額を増やす:具体的な2つの方法
固定費の支出削減で浮いたお金を貯蓄するためには、「貯金」と「資産運用」の2つの方法があります。どちらの方法が自分に適しているか判断するために、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
ここでは、貯金と資産運用の具体的な方法、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
3-1. コツコツ貯金する
コツコツ貯金する方法は、貯蓄額を増やすスタンダードな方法です。すでにある口座を利用すれば口座開設の手間もありません。
コツコツ貯金するメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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生活費と貯蓄の区別をつけるためには、貯蓄用口座を開設して管理する方法がおすすめです。家計の見直しで浮いたお金を使ってしまう心配がある人は、先取り貯蓄を利用しましょう。
3-2. 資産運用をする
資産運用は、余剰資金で行うことが大切です。すぐに使う予定があるお金や使い道が決まっているお金は貯金や定期預金とし、老後資金などしばらく使う予定がないお金を資産運用に回します。
資産運用をするメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
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資産運用には、元本割れのリスクがあります。リスクを回避するためには、資産運用の仕組みを理解し、最新の情報を得ることが重要です。
まとめ
SUMMARY
家計を見直すにあたり、まずは将来のライフプランを立てた上で、家計の状況を明確にする必要があります。将来に向けて貯蓄を増やすために、固定費を見直して毎月の支出を減らし、浮いたお金を貯金や資産運用に回しましょう。
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