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ライフプランの立て方

適切な見直しタイミングも

日本人の平均寿命は一昔前と比べて大幅に長くなり、生き方や働き方に対する価値観も多様化しています。来たる人生100年時代を賢く生き抜くためには、将来のライフイベントとお金の使い方についてきちんと計画を立てておくことが大切です。

とは言え、「まだ若いし将来のことなどわからない」「日々の生活で頭がいっぱい」などの理由でライフプランを立てたことがない人も多いでしょう。そこで今回は、初めての人でも挑戦しやすいライフプランの立て方や見直しのタイミングについて解説します。

目次
1.ライフプランとは?
1-1.ライフプランの重要性
2.【3STEP】ライフプランの具体的な立て方
2-1.【STEP1】将来の目標や起こり得ることを書き出す
2-2.【STEP2】ライフイベントの計画表を作成する
2-3.【STEP3】キャッシュフロー表を作成する
3.ライフプランは定期的な見直しも重要!
まとめ

1. ライフプランとは?

そもそもライフプランとは、「人生のどのタイミングで、何のためのお金がいくら必要になるか」を予想し、その予想に向けてお金の面から計画を立てることです。

世界有数の長寿国である日本の平均寿命は、21世紀に入った現在も伸び続けています。海外のある研究では、日本で2007年に生まれた子どもの半数は100歳以上まで生きるという推計結果が発表されました。
(出典:首相官邸ホームページ「人生 100 年時代構想会議中間報告

文字通りの「人生100年時代」を迎えつつある今、充実した人生と安心して過ごせる老後を実現するためになるべく早い段階でライフプランを作ることが重要です。

1-1. ライフプランの重要性

ライフプランを立てることで今後のライフイベントに向けて準備しやすくなり、漠然とした将来への不安を軽減できます。

まず「5年後に長男が小学校入学」「30代でマイホーム購入」などの予定や希望を明確にすれば、いつまでにいくら用意すべきか逆算できるでしょう。「育児が落ち着いたら妻がパートに出て教育資金を増やす」「年1回は旅行したい」というように、今後の働き方や趣味についても考えやすくなります。

不測の事態に備えやすくするため、何パターンかのライフプランを作ってみることもおすすめです。新婚夫婦の場合は、以下のようなポイントに注目して複数のライフプランを比較するとよいでしょう。

  • 現在の仕事をいつまで続けるか、転職の予定や独立の目標はあるか
  • マイホームを購入するか、購入する場合はどのタイミングでどこに購入するか
  • 子どもは何人欲しいか、どのタイミングで出産したいか
  • 子どもが欲しい場合、夫婦の働き方をどう調整していくか

2. 【3STEP】ライフプランの具体的な立て方

お金や保険についての専門知識がなくても、自分たちだけでライフプランを立てることは十分可能です。

しかし、初心者がいきなり詳しいライフプランを立てようとすると挫折したり無茶な計画になってしまったりする恐れもあります。まずは現在予想できる範囲内で、ざっくりしたプランを立ててみましょう。

2-1. 【STEP1】将来の目標や起こり得ることを書き出す

最初に、現時点で判明しているライフイベントや目標を書き出します。

  • 家族の年齢
  • 子どもの進学・就職予定
  • 定年退職の予定
  • 大きな買い物の予定(不動産の購入・リフォーム、車の買い替えなど

次に、今後のライフスタイルに関する希望や子どもの教育方針などを挙げていきます。

  • 定年退職後はあくせく働かず、なるべくのんびり暮らしたい
  • 1~2年に1回は海外旅行へ行きたい
  • 子どもにはスポーツ系の習いごとをさせたい

ライフプランを作るためには、お金の計画とともに不測の事態に備えて保障を設計することも重要です。あまり考えたくない事柄もありますが、以下のような事態への対策として保険の検討や親族との話し合いを進めておくとよいでしょう。

  • 死亡、病気、ケガ、災害などによる収入減・損失
  • 健康上の理由や会社都合などによる転職・退職
  • 子どもの進学予定の変化
  • 親の介護開始時期の変化
  • 公的制度の変化による家計への影響(年金、医療費、配偶者控除など

2-2. 【STEP2】ライフイベントの計画表を作成する

計画表を用いて家族全員のライフイベントを可視化することで、何年後にどのようなイベントがあるか、そのイベントにいくらかかるかイメージしやすくなります。以下の表は、2人の子どもを持つ30代夫婦のライフイベント計画表の一例です。

家族構成・年齢イベントおよび各イベントにかかる費用
長男長女
2021353340
2022363451
2023373562長男小学校入学(諸費用15万円)
2024383673長女幼稚園入園(諸費用20万円)
2025393784マイホーム購入(2,800万円、ローン頭金560万円)

横にスクロールできます

結婚後間もない場合や子どもがまだ小さい場合は、いきなり老後までの計画を立てることが難しいことも多々あります。その場合は、ひとまず子どもの進学やマイホーム購入といった大きなイベントをゴールにしてみましょう。

2-3. 【STEP3】キャッシュフロー表を作成する

ライフプランを立てるためには、ライフイベント計画表とともに現在の収支に基づいたキャッシュフロー表が欠かせません。キャッシュフロー表を作ることで、将来の収入や貯蓄額を予測でき、ライフプランや家計の見直しに役立ちます。

次の表は、2-1.で例として挙げた家族のキャッシュフロー例です。なお、夫婦の収入は手取り額を記載しています。

20212022202320242025
夫年齢3536373839
妻年齢3334353637
長男年齢45678
長女年齢01234
ライフイベント長男小学校入学
(諸費用15万円)
長女幼稚園入園
(諸費用20万円)
マイホーム購入
(2,800万円、
ローン頭金
560万円)
夫年収550550550550550
妻年収00065100
年収合計550550550615650
備考長女入園後、
妻パート開始予定
生活・車両費280280280280280
住居関連費100100100100610
教育費2323284838
保険・医療費77777
その他
(レジャー・
冠婚葬祭費など)
6060606060
支出合計470470475495995
収入ー支出808075120-345
貯蓄残高450530605725380

横にスクロールできます

マイホーム購入をゴールとするこの表では、マイホームの頭金を払ってもまだ貯蓄残高が黒字です。しかし、マイホーム購入後の住宅ローン返済や子どもたちの教育費が将来の家計を圧迫する恐れもあります。

短期的なライフイベント計画表とキャッシュフロー表を通じてライフプラン作りの要領をつかんだら、次はより長期的なライフプランを立てて将来に備えましょう。もしライフプランに必要なお金が足りなければ、以下の方法で調整します。

  • イベントの内容やタイミングを変更する
  • イベントそのものをなくす
  • 収入・貯蓄を増やすべく、働き方の見直しや投資などを検討する

あまり無理な計画を立てると生活に余裕がなくなったり、病気やケガなどのトラブルに対応しにくくなったりする恐れがあります。家計を引き締めたい場合は、無理のない方法で行うことが大切です。

3. ライフプランは定期的な見直しも重要!

未来を正確に予想することは不可能であり、一度立てたライフプランの通りに人生が進むことはほとんどありません。ライフプランを見直すタイミングとそれぞれのタイミングで注目すべきポイントは、以下の通りです。

結婚
  • 子どもは何人、どのタイミングで欲しいか
  • 夫婦の働き方
  • 保険・家計の見直し
妊娠・出産
  • 出産費用
  • 学資保険
  • 教育費
  • 夫婦の働き方
  • 車の買い替え・家の住み替え
  • 保険・家計の見直し
マイホームなどの購入
  • 頭金
  • ローンの返済計画
  • 維持・管理費
  • 引越しによる生活環境の変化(マイホーム購入時)
  • 保険・家計の見直し
子どもの
教育・進学
  • 学費
  • 塾・習い事などの費用
  • 夫婦の働き方(子育てや塾の送迎などに手がかかる場合)
  • 生活費の仕送り(進学を機にひとり暮らしする場合)
  • 保険・家計の見直し
親の介護
  • 在宅介護か施設介護か
  • 医療・介護費
  • 親と同居・近居するかどうか
  • 仕事と介護の両立方法(自分やパートナーが主に介護する場合)
定年退職~老後
  • 年金
  • 退職金の運用方法
  • 定年退職後の働き方
  • 老後の趣味
  • 医療・介護費
  • 相続対策
  • 保険・家計の見直し

病気やケガの治療中は保険を変更することが難しく、ライフプランの見直しもしにくくなります。トラブルが起こってから慌てないよう、保険などの各種保障は1年~数年おきに見直すことをおすすめします。

ライフプランの立て方について不安や疑問がある場合は、保険・共済会社やNPO法人などのファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。

生活クラブでの保障見直し相談はこちらから

コーすけ

まとめ

SUMMARY

ハグみちゃん

ライフプランは、将来のライフイベントとお金の動きについて予想し理想的な人生を実現するための計画です。

ライフプランを立てる際はまず将来の目標や起こり得ることを洗い出し、ライフイベントの計画表とキャッシュフロー表を作ってプランを可視化します。初めてライフプランを立てる場合は、一旦子どもの進学やマイホーム購入などのイベントをゴールにするとわかりやすいでしょう。

ライフプランは一度作って終わりではなく、こまめな見直しやいざというときの保障の設計が欠かせません。保険料の負担を抑えつつ病気・ケガなどにもしっかり備えたい場合は、ぜひ生活クラブをご活用ください。

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