2019年11月のプチ健康意識「冬の食中毒」に要注意!

季節問わずに起こりやすい食中毒。そのほとんどは「細菌性」と「ウイルス性」に分けられます。細菌性は梅雨や夏に起こりやすく、ウイルス性食中毒は、低温や乾燥した場所を好むため冬に発生しやすくなります。特にこの時期気をつけたいのは、ウイルス性食中毒である「ノロウイルス」。感染を防ぐための予防をきちんと行うことが大切です。

「ノロウイルス」は手や指、食品を介して感染し、嘔吐や下痢、腹痛などの症状を起こします。感染力が強いため集団感染を引き起こしやすく、注意が必要です。特効薬やワクチンはありませんので、まずは感染を防ぐために予防と対策をしっかりと行いましょう。

まず、ノロウイルスの感染経路には①人からの感染、②食品からの感染が挙げられます。
①の場合、感染者の便や嘔吐から人の手を介して二次感染を引き起こすことや、家庭や人の多い場所での飛沫感染があります。
②の場合、感染者が調理した料理を食べたり、ウイルスがついた二枚貝をきちんと加熱せず食べた際に、発症する恐れがあります。

このような事態を避けるために、「加熱」「手洗い」「消毒」を徹底しましょう。
・加熱が必要な食材は、中心部までしっかりと加熱をすること。(85℃~90℃で90秒間以上)
・食事前やトイレの後、帰宅後に、手を石けんでよく洗い、きちんと流すこと。
・調理器具や調理台は消毒をし、清潔に保つこと。

ウイルス性食中毒に感染しないためには、日々の細やかな予防が大切になってきます。
夏場と同様に冬も油断せず、感染予防や衛生管理を心がけていきましょう。