2021年12月のプチ健康意識手荒れの季節におすすめ
手にやさしい手洗い・消毒のポイント

手洗いや手のアルコール消毒などは、自分の身を守る大切な感染症対策。
これまで以上に手の衛生管理を徹底していることで、手の皮膚トラブルが増えているそうです。症状が悪化してしまうと、痛みをともなう炎症を引き起こしてしまいますので、しっかりと手のケアを行ないたいですね。

人間の皮膚は、表面にある皮脂膜が外からの刺激物の侵入を防ぎ、皮膚の水分の潤いを保っています。しかし、手洗いやアルコール消毒を繰り返し行なってしまうことで、肌表面のバリア機能が低下してしまい、皮膚から水分が抜けてしまうのです。その結果、皮膚はカサカサした「手荒れ」という状態に。さらに症状が進んでしまうと、乾燥部分にひびなどが入る「あかぎれ」になることも。
皮膚トラブルを起こさないためにも、日頃から手のスキンケアを意識して行なっていきましょう。


手軽にできる手荒れ対策

①手を洗う時は、水またはぬるめのお湯で
温度が高めのお湯で手を洗うと、皮脂がとれやすくなり、肌のバリア機能が低下してしまう恐れがあります。なるべく水で洗うようにしましょう。
※お湯で洗う場合は、高い温度は避けてぬるま湯で洗いましょう。

②よく泡立てて手を洗い、かつ泡が残らないようにする
石けんを使用する場合、しっかり泡立てないで洗うと、手の汚れが落ちにくくなります。石けんをよく泡立てる、もしくは泡タイプのハンドソープを使用して手を洗いましょう。また、洗い流しが不十分だと手荒れの原因にもなるので注意しましょう。

③やさしく丁寧に手の水分を拭き取る
手洗い後はすぐに水分を拭き取りましょう。その際、タオルなどをやさしく肌にあて、手の水分を吸収するように拭き取ること。指の間などは水分が残りやすいので気をつけましょう。

④クリームなどで保湿を行なう
手洗いや消毒の後は、極力肌への刺激が少ない保湿クリームなどを塗りましょう。ワセリンや尿素入りのクリーム、乳液などがおすすめです。


手荒れがひどい場合は、医療機関に相談してください。

これからの季節、より一層衛生管理が大切になってきます。手荒れに気をつけながら、自分の身体を守っていきましょう。