電車で妊婦さんに席を譲ったり、前を歩く人が落としたものを拾って渡してあげたり。暮らしのなかでちょっと「いいこと」をすると心が清々しくなる、という経験はありませんか？これは、幸せホルモン「オキシトシン」の分泌によるものです。

オキシトシンとは、脳内に分泌されるホルモンのひとつで、人間の脳内に幸福感ややすらぎ感をもたらす他、ストレスを減らしたり、血圧を低下させる働きもあります。もともとは「出産・育児の際に分泌されるホルモン」として知られていました。親子や配偶者などとの親しい間柄でのスキンシップで分泌されることが多いオキシトシンですが、相手を思いやることでも分泌されるのが確認されています。

人にプレゼントしたり、親切にしたり、助けたりすると、体内のオキシトシン量は増加。さらに、人にマッサージをすると、「相手を癒したい」という思いやりの心に加えてスキンシップもはかれるため、よりオキシトシンが増加すると言われています。

ストレスが溜まっている、幸福感が足りない、と感じた時は、「人に優しくする」ことを意識してみませんか？親切によりオキシトシンが分泌され、自身の幸福感が満たされ、さらに周りからの評価も高くなることが期待できます。