2019年3月
向島百花園
向島百花園は、文化・文政期(1804~1830年頃)に江戸の文人によって造られた、四季の自然が楽しめる庭園です。
江戸当時から一般庶民に開放してきた庭で、庶民の憩いの場として愛されてきました。素朴な雰囲気で敷居の高さを感じない、居心地の良い場所です。
園内には日本の古典に詠まれている有名な植物を集めており、四季折々の花が季節ごとに見られるようになっています。「百花園」の名称は一説では「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたとも言われています。
3月にはシラカガやベニチドリなどの梅がきれいに咲いており、下旬になると桜の開花も見られることが多いです。
また、季節に応じて、春の七草、大輪朝顔展、虫ききの会、月見の会などが催され、日本の四季の風情を味わえます。
向島百花園は河川に挟まれており、実のなる樹木も多く植栽されているため、四季を通じて鳥がよく飛来します。コサギなどの水鳥が池で見ることができたり、高い木にはメジロやヒヨドリなどの小鳥も。園内を散策しながらぜひ探してみてください。
園路は道幅が広くて段差も少ないので歩きやすく、ベンチや東屋もあるので、随所で休みながら草花や野鳥の観察を楽しむことができます。
東京の下町にある、心安らぐ庶民的な向島百花園。四季折々の草花を眺めつつ、自然いっぱいの園内の空気を楽しみながら散歩してみましょう。
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●開園時間:
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで) -
●アクセス:
東武スカイツリーライン「東向島」下車 徒歩約8分
京成電鉄押上線「京成曳舟」下車 徒歩約13分
都営バス 亀戸-日暮里(里22)「百花園前」下車
徒歩約2~3分