2019年6月
都立石神井公園

三宝寺池は、かつて武蔵野三大湧水池のひとつと言われており、昭和30年代頃までは、真冬でも池面が凍らない「不凍池」として知られていました。 樹林におおわれた池は、今も変わることなく、四季それぞれに美しい姿を見せてくれます。
5~6月頃になると、天然記念物に指定されたカキツバタや、葉の形が特徴のコウホネなどが見られ、5月下旬から7月中旬には三宝寺池の一部を覆うようにスイレンが咲き誇ります。
また、池のほとりにめぐらされた木道は、自然観察や散策にとても便利です。

一年を通して約90種類の鳥が見られ、冬枯れの季節にはキンクロハジロなどの水鳥が飛来します。また、カルガモやカイツブリ、バンは、年中観察することができます。水鳥の他にカワセミ、アオジ、ウグイス、サギなどの野鳥もシーズンごとに見ることができます。

石神井池側では、ボート遊びも楽しめるので、家族で訪れてみるのもいいですね。

武蔵野の自然を豊かに残し、四季の移ろいを楽しめる「都立石神井公園」。雑木林の青々とした風景や、涼しげな池のほとりを眺めながら心安らぐ時間を過ごしてみてはいかがですか。